「報道機関にお願いだ。これからはテロと銃で死んだ人の数を並べて報じてくれ」
オレゴン銃乱射後の記者会見でオバマ大統領がこう呼びかけたら、早速出てきました! これがVOXがまとめた2011年から10年間のグラフです。
上が銃による殺人、下がテロ殺人。テロに莫大な予算注ぎ込んでるアメリカとしては、もう笑うしかない実態。CNNの最新データによると、2001年から2013年にテロで死亡した人の数は3,380人、銃で殺された人は40万6496人とのことでした。
もっと驚くのは、銃による死亡がいつの間にか交通事故死を抜いちゃってることです。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)がまとめた2013年の統計では、銃で死んだ人は全米で年間3万3636人、車の事故で死んだ人は 3万3804人となってます。が、この統計には若干不備があるため修正すると銃のほうが多いと言われてますよ。もっともアメリカで銃で死亡する人の約3分の2は自殺なので、一概には比べられませんけどね…。
交通事故死をゼロにする各都市の取組み「Vision Zero」が一定の成果を挙げているのに対し、銃規制は野放しで、年々悪化の一途というわけです。「Vision Zeroは国の施策を待たなくても地方自治体レベルでできることだ。現に日本は成功しているのに。強力なリーダーシップが要る」と米Gizmodo記者は嘆いてますよ。
今月頭に米オレゴン州ローズバーグの短大で起きた銃乱射事件では9人が死亡し、犯人の学生は警察と銃撃の末に自殺しました。家からは銃13丁が押収されています。
「解決策はある。学生と教師を武装すればいいんだ。この大学は銃持ち込み禁止ゾーンだった。それを忘れてはいかんよキミ」と言ってるドナルド・トランプが共和党次期大統領候補人気No.1の今日び。銃で死ぬ人は増えることはあっても、当分減ることはなさそうです。
source: VOX
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(satomi)