ソレイタでしょー、柏原でしょー。古屋でしょー、島田誠でしょー。
近年、プロ野球チームはファンサービスにかなり力を入れております。試合終了後に観客がグラウンドに降りて自由に過ごせたり、球場の外でいろいろなイベントを行ったり。某球団では、試合前や試合後に選手がカラオケしてたりしましたね。
各球団ともさまざまなサービスを展開していますが、北海道札幌市をフランチャイズとする北海道日本ハムファイターズは、スマートグラスを使った新しい野球観戦サービスのトライアル観戦を行いました。
使用されたスマートグラスはエプソン製の「MOVERIO」
ターゲットは、海外からの観光客です。北海道は海外の人の旅行先として人気がある上、北海道日本ハムファイターズ所属の台湾人選手陽岱鋼がいるため、球場に台湾の観光客が訪れることも多いとのこと。
しかし、球場アナウンスや選手表記は日本人向けのため、海外の方にはいまいちわかりづらいことも。そこで今回の企画が試験的に行われたのです。
もちろん、情報はリアルタイムで更新されるため、オペレーターが現地でデータを入力しています。
イメージとしては、球場でテレビ観戦をしているような感じ。生の臨場感+テレビの情報量で、さらに野球観戦が楽しくなるというわけです。
トライアル観戦は9月22日の対ソフトバンクホークス戦で行われました。
トライアル観戦では、陽岱鋼選手を応援しに訪れた台湾人観光客のみなさんが体験。そのため、スマートグラスには現地語に翻訳された情報が表示されました。
球場でスマートグラスを付けて生観戦。スマートグラスには、リアルタイムで試合や選手の情報が表示されます。
実際、スマートグラスにはどのように映るのでしょうか。
こちらがその様子。なるほど! まさにテレビを見ているような感じですね。たとえば、スマホでテレビ中継を見ながら生観戦してもいいのかもしれませんが、それでは決定的な瞬間を見逃してしまう可能性もあります。
しかし、これなら常にグラウンドを見ていられるので、決定的瞬間を逃すことはないでしょう。
動画もありますので、どうぞ!
実際にトライアル観戦をした方は、「球種や試合の状況がわかりやすかったので、また使いたい」と感想を述べていたそうです。
このスマートグラスによる観戦は、プロ野球に限らず、あらゆるスポーツに応用できそう。海外観光客のスポーツ観戦を促す効果ももちろんありますが、日本人が使っても楽しそうですよ。
2020年には東京オリンピックが開催されます。そのとき、このようなシステムがあれば、海外の方も快適に各種目を観戦できるのではないでしょうか。
プロレスをこれで見るなんていうのもいいかも。各選手の情報、技名、場外カウント、残り体力ゲージなどが表示されたら、まるでテレビゲームみたいですね!
これから、このようなシステムがどんどん広まっていけば、スポーツ観戦がもっと楽しくなるかもしれませんよ。
source: MOVERIOビューイング|製品情報|エプソン
(三浦一紀)