「人の電話より自分の心に耳を傾けろ」
盗聴から足を洗うスパイを応援する市民団体「Intelexit」(本部・ベルリン)が2日、米国家安全保障局(NSA)のシギント活動の欧州拠点上空にドローンを飛ばし、そんな仕事やめちまえ、というビラをばら撒きました。
場所は独フランクフルト近郊にある米軍駐留基地「Dagger Complex」。
ここにはNSAの欧州一帯の通信傍受活動を担う「European Cryptologic Center(欧州暗号センター)」があります。独メディアによると常駐職員は1,100名で、スノーデンがリークしたXKEYSCOREなどのツールで莫大な通信データを監視しているんだとか。
ここにドローンを飛ばした「Intelexit」は先月末にも米国のNSA本部、英国のGCHQ本部とこの基地前にビルボードを出して話題になりました。
The Dagger Complex is the seat of NSA's SIGINT operations in Europe. Today we parked a billboard outside. #intelexit pic.twitter.com/cJCNddopmE
— Intelexit (@PengBerlin) September 28, 2015
今回ドローンを使ったのには、ドローン殺戮に加担していることに対する良心の呵責に訴える意図があります(ドローン空爆ではNSAが回収する携帯のメタデータなどで標的を割り出している)。
「Intelexit(直訳:諜報からエグジット)」は先月末に発足したばかり。サイトの動画にはNSAのPRISM計画の前身「ドレイルブレイザー」を内部告発したNSA元上級幹部トーマス・ドレイク氏も出演してますよ。
source: Intelexit via The Intercept
(satomi)