都会に住んでいると、電車やバスなどの交通網が発達しているので車を持つより安く、安全なことから、ペーパードライバーが多い。とりわけ、女性の比率が高いように思う。
実家に帰省したり、旅行先でのレンタカーなどでたまに運転することになり、あまりにもスムーズに運転ができず反省する人も多いのではないだろうか?
秋の行楽シーズンが訪れ、友人や家族とドライブに出かける機会が増えそうだ。そこで、ペーパードライバーの女子が、ヒヤリとした失敗談をまとめてみた。
■ 自動車や運転の基本を「ド忘れ」編
・オイルのメモリとガソリンのメモリを見間違えてガス欠に。(ゆみこさん/39才)
・だだっぴろい国道の、三車線の交差点をどうやって左折すればいいか思い出せずドキドキ。(なつこさん/35才)
・夕方から夜にかけて運転。街中だったこともあり真っ暗になっても無点灯で走っていた。(はるなさん/33才)
・侵入禁止の標識を見落として、細い路地をバックで戻ることになり車が傷だらけ……。(かなさん/32才)
・カーブを曲がる感覚を忘れてしまい、オーバーランして縁石に乗り上げてしまった。(まみさん/35才)
しばらく運転していないけど、なんとかなるだろうというのは甘い考え。一度もやったことがないテレビゲームを、ノーミスでクリアするようなものなのだ。あの標識なんだっけ? このときのルールは? 土壇場で頭が真っ白になり、運転免許所はもはや身分証明書でしかなくなっていることに気がつく。
とはいえ、一度ミスったら大惨事になりかねないだけに、冷や汗をかいた人も……。
■ 恐怖と焦りで冷や汗ダクダク編
・高速道路に乗ったものの、ダンプカーや大型トラックが怖くてずっと70キロ走行。小型車だっただけに、通るたびに風にあおられてフラフラ。怖かった!(なつこさん/35才)
・田舎の狭い田んぼ道で対向車となかなかすれ違えず、脱輪してしまった。対向車のドライバーさんにも手伝ってもらいなんとか道に戻れましたが、まるで秘境を走るジープのようでした。(ようこさん/31才)
・渋滞の列にいつまでも入れなくて、同乗者の「行けー!」という声や後続の車にパッシングされるプレッシャーに耐えられず号泣。見かねた優しいドライバーさんが一時停止してくれなかったら過呼吸になっていたかも。(ひろこさん/34才)
・ナビの言う通りに走っていたら、どんどん狭い道に入っていき、ついには行き止まりになってしまった。あとで地図を見たら、少し大回りでも国道を経由すれば楽に着くことが発覚。もう、ナビは信じられない。(まみさん/35才)
車に乗り込む前は「なんとかなる」と思いつつ、ハンドルを握った途端に想定外のことばかり起こるもの。車に乗って冷や汗をかきまくり到着したときにはどっと疲れが。
■ わかっちゃいるけどうまくいかない駐車場編
・駐車場に入れるのがとにかく苦手。バックで入れるのが怖くて、頭から入れてしまう。(かなさん/32才)
・三半規管が弱いのか、グルグル回る立体駐車場は酔ってしまうのでできるだけ回避している。(さやかさん/28才)
・大型レジャー施設や大型ショッピングモールの広い駐車場は、空きを見つけても入れるのに時間がかかってしまい、横取りされたり、何度も切り返してクラクション&怒号に冷や汗びっしょり。やっと止められたと思ってホッとしてたら、停めた場所を忘れてわからなくなり、広大な駐車場で迷子になった。(まみさん/35才)
レジャーならまだ選択肢があるが、仕事や家族の通院などの理由で運転せざるを得ない状況に陥ることもある。
そこで、かつてペーパードライバーだったゆみこさん(39才)は、自主的に克服したのだ。
「乗ってしまえばやるしかない。怖くて震えてしまうなら路肩で息を整えてから運転再開すればいいし、失敗して車を傷つけてしまったら高い授業代だと思うしかない。とにかく安全第一で、乗り続けないといつまでも克服できない。初めて自転車に乗れたときと同じですよ」と語る。
定期的にやらなければせっかく学んだことや掴んだ勘も無駄になりそうだ。練習できる環境にない人は、自動車教習所の「ペーパードライバー教習」を受けてみるのもいいかもしれない。とにかく安全第一で運転しよう!(パンチ広沢)