英SwiftKeyは8日(現地時間)、世界初となる「人工ニューラルネットワーク」を実装したソフトウェアキーボード「SwiftKey Neural Alpha」を発表しました。
一般的なソフトウェアキーボードソフトにおいては、単語の使用頻度に基づき次に来る単語を予測する方式(N-gram方式)が広く採用されていますが、今回発表されたSwiftKey Neural Alphaには、SwiftKeyが数年以上の時間を費やして開発した人工ニューラルネットワーク(ANN)が実装されています。
SwiftKeyによると、膨大な言語データを通じた機械学習の結果、SwiftKey Neural Alphaに実装されるANNは単語と単語の間にある繋がりや相関性を捉えることができ、入力されている文章やその文脈を適切に解析し、次に入力されるであろう単語を的確に予測するとのことです。
使用頻度ではなく、文脈に基づいた次単語予測を可能に
そのほか、優れた機械学習機能を実現したことも謳われていますが、現時点ではあくまでも実験的な製品であり、今後も継続的なサポートやアップデートが提供され続けるかは保証できないとしています。また、最適なパフォーマンスを発揮させるには、最新の高性能端末上で利用する必要があることも明らかにされました。
なお、既にGoogle Playを通じて提供は開始されており、「Android 4.4 KitKat」以降のOSを導入済みの端末であればインストールすることが可能となるようですが、現時点で同アプリは日本語には対応していません。いずれ製品版(完成版)がリリースされることがあれば、その時には日本語対応も果たして頂きたいところです。
[SwiftKey via 9to5Google / Goolge Play]