いまや世間は自転車ブームに湧いているといえます。路上を見ると、自転車通勤、通学をする人も多く目にします。いわゆるママチャリではなく、スポーツタイプの自転車を乗りこなしている人たちもいます。
スポーツタイプの自転車の最たるものといえば競輪競技ではないでしょうか。それぞれの体のタイプにあわせて細かい調整を行っている競輪の自転車は最高速度では70キロを超えるといわれています。むき出しの体で、それだけのスピードを体感するのは、どれだけ早いのかがわかるというものでしょう。
競輪の自転車にはブレーキがついていないことで知られています。70キロを超えるスピードが出るため、ブレーキがなければ危険なのではないかと思うかもしれません。しかし、こうしたタイプの自転車は、ブレーキがついている方がかえって危険なのです。ブレーキはどのようにかけるかといえば、ペダルの動きによってギアを変えて、減速をするようになっています。つまり、抵抗によって、スピードを落とすようにしているのです。競輪選手はスピードアップはひたすらペダルをこぎ、スピードダウンはペダルの調整によって行っています。ずいぶんとシンプルな作りの自転車あるということがわかるでしょう。これが究極の安全構造とも言えるかもしれません。