ものすごく驚かれるみたいです。
小学生が一人で電車に乗る、都市部ではよく見られる当たり前の光景ですが、海外ではそうではないみたいです。というのも欧米などでは子どもを一人で外出させるだけで親が罪に問われることも多く、日本の子どもの電車事情を紹介した記事を読んだ米GizmodoのBryan Lufkin記者が、6歳の子どもが一人で電車に乗って登校するなんて!と驚きの反応を見せています。
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アメリカの雑誌The Atlanticが運営するニュースサイトCityLabに、驚きの記事が掲載されていました。その内容は、日本の子どもは保護者の同伴なく、一人で公共交通機関を利用して街に出かけることができるというもの。こんなことが可能なのは、この国の素晴らしいインフラ整備と治安の良さに理由があるのでしょう。
一言で言えば、日本では助け合いの精神が育まれているのです(日本の犯罪率の低さがそれを裏付けています)。その精神は日本人の生活習慣のいたるところに染み付いていて、公共交通機関はそのいい例。なんて言ったってたった6歳の子どもがあんな人でごった返した東京の街を一人で移動できるんですから。
日本の電車は完璧に時間通りに運行し、そして安全。他人を尊重し、細部にまで配慮されていることがうかがわれる公共交通機関は、地球上で最高のカスタマー・サービスだと言っていいでしょう。技術面はさらに優れていて、世界的に有名な日本の新幹線の平均遅延時間はたったの36秒。さらに、2011年の東日本大震災が発生した当時は27本の電車が運行していたにも関わらず、電車による死人やケガ人は誰一人としてでませんでした。
日本の親たちが子どもを一人で行動させるのは、子どもに責任感を持たせるためというのも理由の一つではありますが、そもそもそれができるのは、日本という国が安心して子どもを一人にできる環境であることも大きいのです。
もちろん、それだけの理由で小学校に上がったばかりの子どもが一人で行動できるわけではありません。数え切れないほどの文化的な力が複雑に絡み合って作用した結果こうなったのです。でも日本のインフラがその中でも重要な役割を担っていることは間違いない。人工密度の高いこの島国で公共交通機関は国民にとって絶対に欠かせないものです。他の多くの国が、ここから学ぶことがあるのではないでしょうか。
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当たり前に思っていたことが、海外の目線を通すとかなり高い水準にあったことがわかります。日本の助け合い文化とインフラの発達、世界に誇れる素晴らしい一面ですね。
Top image by SBS2Australia YouTube
source: CityLab
Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文]
(SHIORI)