ヘッドフォン、イヤフォンだけではありません。
今期のオーディオテクニカはレコード針(カートリッジ)も新作を多数ラインナップ。それもMC型ではなくVM型(実際にはMM型)のレコード針ばかり。アナログレコードの裾野を、2015年秋のタイミングでがっつりと広げてきました。
ターンテーブルの平面出しをしてトーンアームもフルオーバーホール、アンプもスピーカーもキメキメな環境ならば、レコード針による音色の違いは如実に表れます。MC型より周波数レンジが狭いと言われるMM型ですが、スタイラスチップ(針先)の材質形状精度に重量&使われる接着剤でも出音は変わるんですよ。さらにカンチレバーやシェルとの組み合わせで変化しまくり。ほんとアナログは奥が深いや…。
ともあれ鳴らしやすいという特徴をもつMM型でも、よりいっそうの深みにハマれるラインナップをご覧ください。
ゴールドのシールドケースがまぶしい「AT150Sa」(9万1000円)には、スタイラスチップが鋭角でレコードの激細な溝にフィットしやすいシバタ針を採用。「美しい中高音と張り出し感あふれる中域やボリューム感」が得意とのこと。他社製品ですが、過去にシバタ針を使ったターンテーブルで聴いたときの印象は「接触面積大事。音細かいなー」でした。
「AT120Eb/HSB」(2万7400円)は同社のスタンダードモデル。軽量アルミ製ヘッドシェル(AT-HS10)に、クロストークを減らしたAT100シリーズの最新針をビルドイン。赤いAT100Eをベースにした「AT100E/HSB」(1万3800円)も登場します。
入門機となるのが「AT95E/HSB」(1万1800円)と「AT95E」(7400円)。古くからある、レコード針が交換可能なターンテーブルをリフレッシュしたい方にもおすすめ。
なんだかウチのタンテで音楽聴きたくなってきました。ウチにはYMOとTM NETWORKとゴダイゴ(銀河鉄道999)のヴァイナルしかないけど。
source:オーディオテクニカ
(武者良太)