シベリア抑留が世界記憶遺産登録 ユネスコ決定、東寺文書も
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は日本時間の10日未明、第2次大戦後のシベリア抑留の資料と国宝「東寺百合文書」(いずれも京都府所在)の重要性を認め、世界記憶遺産に登録したと発表した。
京都府舞鶴市と政府が2014年3月にそれぞれ登録を申請していた。日本の記憶遺産は、合わせて5件になった。
シベリア抑留資料は、日本人捕虜の日記やはがきなど舞鶴引揚記念館(京都府舞鶴市)所蔵の570点。
東寺百合文書は、東寺(京都市)に伝えられた奈良から江戸時代の約2万5千通に及ぶ古文書。当時の寺院制度や社会構造を知る貴重な史料で、1997年に国宝に指定された。