Google検索のチーフを務めるAmit Singhal は、今年の夏に初めてモバイル端末での検索数がデスクトップを上回ったと発表した。
Singhalは、Googleは月に1000億回の検索を処理するという。Singhalが示したこの数字が驚くべき値なのは、6インチ以下の端末だけの数値だからだ。タブレットも含まれていない。
木曜日に開催されたCode/MobileでSinghalはKara Swisher とのインタビューで、Googleの検索プロダクトの将来について話した。
「検索ボックスに文字を入力する方法はもう古い印象を受けます」とSwisherは言い、SinghalにGoogleの検索機能における課題を聞いた。
Googleはデスクトップの検索市場を掌握してきたが、モバイルのウェブブラウザでは、FacebookやAppleとの競争が激しくなっている。Googleはデスクトップの広告を占有したが、 モバイルからのマネタイズには苦戦している。
モバイルへのシフトはGoogleが最新のデジタル市場の状況に適応していることを示しているが、モバイル検索ではさらに垂直的な検索が用いられ、Googleは大きな課題に直面している。例えば、何かを買いたいと思っている人はGoogleの検索を使用せず、直接Amazonで欲しい商品を検索するのだ。
Singhalはモバイル検索のデザインについてGoogleはユーザーとユーザーの端末の状況に応じた異なる検索オプションを提供することを考えているという。例えば、プレゼンテーションを聞いている静かな空間にいる時は、音声入力でモバイル検索をしないだろうが、犬の散歩をしている時は文字を入力して検索する方法は取らないだろうと彼は説明する。
Googleがモバイルでの検索の体験を向上させる施策の一つとしてGoogle Nowのパーソナルアシスタントを打ち出している。しかし、Google Nowも他のAIを活用した音声認識アシスタントであるAppleのSiriやMicrosoftのCortanaとの競争は避けられない。
GoogleがAccelerated Mobile Pages(モバイルページの加速プロジェクト)を発表した翌日にSinghalから今日の発表があった。このプロジェクトは、名前が示すようにモバイルで見るページのロード時間を短縮させる取り組みだ。多くの人はこれをFacebookのインスタント記事に対抗するものだと捉えているが、Googleはニュース記事に限らないと伝えている。
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