国際課税の新ルール実行を=G20議長国が会見

 【リマ時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の議長国トルコのユルマズ副首相は9日、ペルーの首都リマで記者会見し、国際課税の新ルール「BEPS(税源浸食と利益移転)行動計画」の実行が今後の課題だと表明した。

 BEPSは多国籍企業の課税逃れ対策で、8日のG20会議で承認された。欧州を中心に関心が高く、会見に同席した英国のオズボーン財務相は「10年かかる改革を(問題提起から)3年で成し遂げた」と胸を張った。麻生太郎財務相も「法人課税の歴史的転換点だ」と強調。中国の楼継偉財政相は、来年のG20議長国として新ルールを推し進めると述べた。