知っている人と知らない人では、大きな差がついてしまうかも!
今週ロサンゼルスで開催されたAdobe MAX。毎年このカンファレンスではAdobeの新製品やアップデート情報が発表されますが、今年は60カ国から7,000人以上と史上最大規模で開催されました。それもそのはず、Adobeはここ数年モバイルアプリの開発に力を入れており、今年も革新的なワークフローを提案してくれるものと期待が高まっているのです。
そんなAdobe MAXで発表されたもののうち、必須で押さえておきたいポイントをまとめてみましたのでご覧ください。
昨年ローンチされたAdobeのフォトストックサービス「Adobe Stock」。約4000万点のロイヤリティフリーの画像を購入して素材として使えるサービスです。これまで画像素材のみの取り扱いが動画素材も使えるようになりました。After EffectsやPremiere Proと連携して使えるのも嬉しいところ。
iOS向けに新しいレタッチアプリ、「Photoshop FIX」がローンチされました。目を大きくしたり、鼻筋を通したり、といったプロ並みの画像修正がiPhoneやiPadで手軽にできるようになるので、セルフィーのクオリティが上がるかも(詳しくはこちら)。
モバイルアプリの「Adobe Hue」や「Adobe Shape」など、4つのキャプチャ系アプリがひとつになりました。また、「Capture CC」で新しく写真からシームレスパターンを作成できる機能が追加されました。背景画像やテキスタイルデザインにとても便利ですね!
Adobeとモリサワが提携し、美しい和文書体として人気の「リュウミン」を含め、20種類のモリサワグループフォントを使えるようになります!! Adobe Creative Cloudメンバーであれば追加料金は無料です(詳しくはこちら)。
Photoshopにアートボードが!!!!
#AdobeMax #maxjp pic.twitter.com/tTKaU2HAWk
— だーまえ (前田) (@daamaedaa) 2015, 10月 5
Photoshopの「あったらいいのにな」機能がひとつ解消! Illustratorなどと同じように、アートボードを複数管理することができるようになります。レイヤーもアートボードごとに管理可能です!
3Dオブジェクトが簡単につくれます。モデリングなどの知識は一切不要、アバターを作る感覚で洋服や表情を選んでいけば完成です。これに付随してPhotoshopに3Dポーズのライブラリも追加されました。Photoshopで3Dデザインができるのです!
AdobeのOne more thingです。まったく新しいデスクトップアプリ、「Project COMET」にはUIデザインをより効率的にする機能が満載。ドラッグ&ドロップで画像をマスキングできたりします。こちらはまだ提供時期は不明。
基調講演の冒頭でブライアン・ラムキンGMが「もうAdobeはデスクトップアプリの会社じゃない。もっとより良い仕事の仕方を提案していく。」と話していた通り、新しいワークフローを提案する機能がたくさんありました。特に、Photoshop FIXやCapture CC、Photoshop Mixなどモバイルアプリがさらに使いやすく、機能強化されてきています。良いアイディアを思いついた時に、すぐ手元のiPhoneやiPadで取りかかれる。デスクやキーボード、マウスから解放され、クリエイティビティはもっと自由になっていくのだと感じます。
また、身近なモバイル端末がクリエイティブツールになることで、専門的なトレーニングや本格的なマシンの必要なく、Adobeはプロデザイナーだけのものではなくなります。世界70億総クリエイター時代もすぐそこかもしれません!
source: Adobe MAX
(前田真希子)