『エンジェル・ハート』や『5時から9時まで』など、今期の連ドラでも人気漫画が相次いで実写化される。その流れはゴールデンにとどまらず、深夜帯にも『いつかティファニーで朝食を』『孤独のグルメ』など、コミックの原作が定番だ。
例えば今期の実写化では、かつて『釣りバカ日誌』のハマちゃんとして愛されてきた西田敏行が、スーさんを務めるという仰天配役で世間を驚かせている。
コミック原作の実写化は吉と出るか凶と出るか――原作ファンを多く抱えるアニメ・漫画の実写化はいつでも話題となる。そこで今回は、20~30代の男女500人を対象に「ドラマとして実写化されて満足だったアニメ・漫画」関するアンケートをgooランキングで実施。そのランキングは以下の通りだ。
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1位:のだめカンタービレ……12.2%
2位:デスノート……9.8%
3位:GTO……9.6%
4位:孤独のグルメ……7.4%
4位:今日は会社休みます。……7.4%
※20〜30代の男女各250名が回答
ドラマ編で1位となったのは『のだめカンタービレ』だ。漫画だからこそ描けるコミカルなタッチや、主人公のだめの独特なキャラクターは、実写化が発表されたタイミングで多くの人から「期待できない」という声が上がっていたが、いざ放送されたところ、漫画の世界観が忠実に再現されており、のだめを演じた上野樹里の演技力は高く評価された。「漫画では耳にすることができなかった実際のオーケストラの演奏も聞け、実写版のよさを感じられた」という意見もあるように、漫画に描かれた音楽を再現できるというのは実写化の醍醐味だろう。
2位に輝いた『デスノート』も、原作の設定を大胆に変えたことから原作ファンから厳しい意見が飛んだり、劇場版と比較されたりして当初は酷評されることが多かったが、平均視聴率は11.6%と健闘する結果に。「想像していたよりも意外によかった」と感じる視聴者が多く、若い世代からは2位と高い支持を得た。
上位を見ていると、二枚目俳優が主演の作品が多いことに気づくだろう。以前実施したアンケートは男性を対象としていただけに、福士蒼汰や松田翔太、小栗旬といった存在感のある俳優のドラマが女性の支持を得ていることがわかる。
ゴールデン帯のドラマが上位を占めるなか、唯一深夜帯で5位以内にランクインした『孤独のグルメ』は、現在シーズン5が放映中だ。ドラマに先駆け18年ぶりの原作コミックの新作も発売され、松重豊が演じる主人公の五郎が黙々とグルメを味わうストーリーは、深夜の“飯テロ”として熱狂的な人気を得ているようだ。
10月期の連ドラがいよいよスタート。今期はどういった作品が評判を呼ぶのか楽しみにしたい。
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