【上海時事】中国上海市内で、日本人がスパイ行為に従事した疑いで拘束されていることが10日分かった。関係者によると、拘束されたのは民間人の女性で6月に拘束された。中国では5月にも日本人2人が同じスパイ容疑で拘束されたことが最近明らかになったばかり。中国でスパイ容疑による邦人の拘束が相次ぐ異例の事態となっている。

 女性の拘束理由など詳しい容疑内容は明らかになっていない。背景などについて調査を受けているとみられる。

 日本政府は邦人保護の観点から在外公館を通じた支援を行っている。

 中国政府は昨年11月、「反スパイ法」を制定し取り締まりを強化中。スパイ行為は、最高で死刑となる可能性がある。広東省珠海市では今年3月、米国人女性企業家が拘束された。続く5月には遼寧省の中朝国境近くと浙江省の軍事施設周辺で邦人男性が相次ぎ拘束され、その後正式に逮捕された。