先日、Jタウンネットで「自分(or 他人)が田舎者だと実感した瞬間」についてのエピソードを紹介したところ、編集部には読者からの体験談が続々と寄せられた。
筆者自身「田舎者」なこともあり、これらの投稿は思わず「あるある」と頷くものばかり。今回は、その中からユニークだったものをいくつか紹介したい。
コンビニを目印にしようとしたら...まずは、こんな投稿から。
「新宿だったか池袋だったかのお店に行こうと思ったが、場所がいまいちわからず。電話でお店に問い合わせたところ、
『現在どちらにいらっしゃいますか?』
と聞かれたので、『ファミリーマートの前です』と答えました。すると、
『西口ですか? 東口ですか? 東口ですと3店ほどあるのですが、ほかに何か目印になるものはありませんか?』
......私の地元では同じ駅前に同じコンビニなんてなかったので、『私って田舎者だなあ......』と痛感しました」(青森県→埼玉県・20代男性)
駅の出口が複数あるだけでも珍しいのに、その1つの出口の側だけで3軒もファミマがあるなんて......。駅での待ち合わせで、同じような迷い方をした方も多いのでは。
何も悪いことはしていないんだけど...次も、やはり同じような経験がある人が多そうなこちらの体験談だ。
「東京に行くと警察官が多いため、目にするたびに『自分、職質でも受けるのかな?』と内心びくびくします。田舎だとめったに警察官には会わないので、いまだに慣れません」(神奈川県・20代男性)
田舎だと、お巡りさんがいるのはよっぽど何かあったときくらいだから......。別にやましいところはなくとも、できるだけ目を合わせないようにしてしまう。
続いては、駅でのエピソード。
「出張で東京へ行き、電車に乗ろうとしたとき。東京在住の同行者はまっすぐ改札に向かったが、私は売り場で切符を買った。田舎だとSuicaは使わないんだよ......。田舎は車移動でコンビニ買い物が多いので、nanacoで用が足りるんだよ」(新潟県・40代男性)
何度目の上京で、諦めてSuicaを買うか――その辺にも性格が出る。nanacoならイトーヨーカドーでも使えるから、地方で暮らしていると他の電子マネーより使い勝手がよかったりする。
「汽車と言ったら笑われた」最後に、北海道在住の20代女性からの投稿を取り上げる。
初めて東京に旅行に出かけた彼女。普通電車から特急に乗り換えて目的地に向かおうとしたが、切符の買い方がわからずに窓口へ向かった。
「今、ここまで『汽車』に乗って来たんですが、○○まで特急の汽車で行くには、切符はどこで買えばいいですか?」
その言葉に対して、女性駅員は「面倒くさそうに馬鹿にした感じで」こう答えたそうだ。
「汽車(笑)? そのまま特急に乗って、目的地の駅で支払ってください」
不慣れな乗り換えシステムへの戸惑いももちろんだが、彼女がなにより悲しかったというのは、「汽車」という言い方を鼻で笑われたことだという(北海道では、JRの電車のことを汽車と呼ぶことが多い)。メールには、その心情と、そこから生まれた決意がつづられていた。
「札幌以外の北海道民の移動手段は主に車かバスです。なので汽車の乗り方や切符の買い方、システムを知らない人が私含め結構いるんです。あなたが「田舎者だなあ」と思った体験談、教えてください
そんな困ってる人を小馬鹿にする窓口のお姉さんがいるような、冷たく雑然とした都会なんかより、田舎の方が断然楽しいし幸せなので、これからも曲げずに『汽車』と呼んでいきます!」
Jタウンネットでは、自分や他人のことを「田舎者だなあ」と感じた体験談(また逆に「都会の人間が田舎に出かけて驚いた」エピソードも可)を募集しています。メール(toko@j-town.net)まで、あなたの体験談と、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、ご職業を明記してお送りください。採用者には、Amazonギフト券150円分を進呈します。
なお本コラムでは、いただいた体験談を一部編集・改変する場合があります。あらかじめご了承ください。