うんこ…臭く汚く、でも、人の健康状態を教えてくれたり、時には命を救うもの。そしてこの写真のように、時に美しくもあります。このブルーの流線的で美しく儚い「うんこ」は、微生物学会が主催する細菌培養アートコンペティションに応募するために、オックスフォード大学のNicola Fawcett博士が制作したものです。
「イギリスのオックスフォードシャー州に住む成人の便のサンプルから取得したバクテリアで、抗生物質、食事、旅行、病院に行く…の行為が、細菌にどのように影響があるか調べた」のだそうです。
アーティストのAnna Dumitriu氏と、写真家のChris Wood氏とともに、Fawcett博士は生命の研究とアートを融合し実現しました。
「これらのピースは、3つのよく知られる細菌から作られています。紫色は大腸菌、ターコイズ色はシトロバクター、そして非常に小さい暗い青色はクレブシエラ(他の細菌より500倍小さい)です。細菌を1日培養させ、それぞれ小さく円を描く「ドット」が細菌コロニー(それ自体が共に成長し、数百万の細菌を含んでいる)を表します。
ほとんどの細菌コロニーは非常に近接し併合します。紫とターコイズの細菌が多く目に見えると思いますが、これらは暗い青色のクレブシエラに勝ります。そのため、クレブシエラのコロニーは針のような大きさにしか育ちません。これは、実際に腸の中で起こっていることで「有益な」細菌は、有害な細菌に勝ち、コントロールしているのです」
アイビーの花をモチーフとしたデザインで、腸の中の花畑、腸内フローラをイメージしているのでしょう。とても美しいですよね。そう、時にうんこも高尚で科学的なアートになるのです。
Images by Chris Wood from Oxford Medical Illustration and Nicola Fawcett under Creative Commons license
source: Dr Nicola Fawcett
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(mayumine)