マイクロソフトが、10月6日(現地時間)に行われた新デバイス発表会で、「Windows 10 Mobile」搭載のフラグシップモデル「Lumia 950」(以下「950」)と「Lumia 950 XL」(同「950XL」)を発表した。アメリカでは11月に発売予定で、価格は「950」が549ドル(約6万6000円)、「950 XL」が659ドル(約7万8000円)だ。
本体サイズ・重量は、「950」が73.2×145×8.2mmで150g。「950 XL」は、78.4×151.9×8.1 mmで165gと「950」より一回り大きく、やや重い。ディスプレイは「950」が5.2インチ、「950 XL」が5.7インチ。ともに、メインメモリが3GB、容量32GBで、4K動画の撮影にも対応する2000万画素の背面カメラを搭載する。また、200GBまでのmicroSDにも対応。
両機種の大きな特徴は、別売のデバイス「Microsoft Display Dock」に接続したうえで、外部ディスプレイに連結すると、まるでデスクトップPCのような環境を実現できる機能「Continuum」を有すること。これにより、外部ディスプレイにアプリ画面などを映し出し、マウスやキーボードでPCのような操作が可能になるという。Officeアプリを使うスマホユーザーにとっては重宝しそうだ。
これまでのスマホとは一味違った活用法が見込まれるデバイスの登場に、ツイッターでは、
「ついにデスクトップとして使えるスマホが!」
「ついにMSの最終計画が出来たのか! 『これ一台で全部できまっせ作戦』」
と興味をもつ声が続出した。
また、このほかの機能としてマイクロソフトがアピールしているのが、冷却システム「Liquid Cooling Technology」。日本では、多くのメディアでこれを“水冷式”と報じたため、
「いやー、最近のマイクロソフトは面白いと思う。Lumia 950 シリーズなんて変態機種だよ。水冷だぜ、水冷。めっちゃ興味そそられる」
と興味をもつ声があがったが、スマホの大きさからして、「Liquid」とは熱を拡散させるヒートパイプ内の液体(冷媒)を指すのではないかという見方も強い。ヒートパイプとは、熱を分散させる仕組みのひとつで、装置のなかに液体が入っている。CPUが熱を持つと、この液体が蒸気になり、その際に周囲から熱を奪う(気化熱)。蒸気は回路を通じて別の機構に送られ、排熱するとともに液体に戻る。これにより機器の温度上昇を防ぐものだが、これを「水冷式」というかどうかは意見が分かれるところで、
「水冷というか単なるヒートパイプでは」
「Lumia 950『液冷』って別に冷媒強制循環させるわけでも無いので、あれタダのヒートパイプですよね」
という声も多数投稿されている。日本での発売は未定だが、議論は大盛り上がりで、マイクロソフトの「本気」への注目度は高いようだ。
(花賀太)
【関連リンク】
・Microsoft Lumia 950 - Smartphones - Microsoft – USA
http://www.microsoft.com/en-us/mobile/phone/lumia950/
・「Lumia 950」 - Yahoo!検索(リアルタイム)
http://realtime.search.yahoo.co.jp/search?p=Lumia+950+&ei=UTF-8
記事提供/『R25スマホ情報局』
※当記事は2015年10月09日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。