マイクロソフトのSurface BookとアップルのMacBook Proの徹底スペック比較

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先日マイクロソフトが燦然と発表した「Surface Pro 4」と「Surface Book」。いよいよマイクロソフトが本気で打倒アップルに乗り出したと言っても過言ではありません。

でも、アップル製品とスペックを比較すると実際にどんなものなんでしょう? これから新しく買うなら、やっぱり使い慣れたMac? 勢いづいてきたWindows 10のSurfaceも気になって仕方ありませんね?そこで、MacBook Pro VS Surface Book、そしてiPad Pro VS Surface Pro 4のスペック比較をしてみましたよ。

Surface Pro 4 Vs. iPad Pro


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スペック
出だしからなんですが、スペックはほぼ一緒。iPad Proのディスプレイは12.9インチ、一方Surface Pro 4のディスプレイは12.3インチです。iPadの重さは1.57ポンド(710グラム)、Surfaceは1.69ポンド(790グラム)で、バッテリー寿命は、iPadは10時間で、Surface Pro 4は9時間となっています。

じゃあ主な違いは何かというと、プロセッサーの速度でしょう。他の製品と比べた詳細な数値を伝えていませんが、アップルが「デスクトップクラスのCPUパフォーマンスで、コンソールクラスのグラフィック」と謳うiPad ProのA9Xのプロセッサーは、前モデルより1.8倍速いそう。

マイクロソフトも強気で、Surface Pro 4は、MacBook Airより50%速くSurface Pro 3より30%速くなっていると言います。またSurface Pro 4はIntel Core M3からスタート、Intel Core i7までアップグレード可能ですよ。

デザイン
Surface Pro 4の方が、使えるポートは幅広いです。SurfaceにはUSB 3.0ポート、microSDカードリーダー、ミニディスプレイポート、ヘッドフォンジャックが搭載。そして少しマニアックなことをしたければ、別売りのSurface Dockを買ってポートを拡張することができます。

一方iPad Proは、ライトニングポートとヘッドフォンジャックのみ、従来のiPadと変わりなし。また、Surface Proは、角度が自由に調整できるマルチポジションのキックスタンドである点も重要なポイントでしょう。iPad Proのカバーは、ロールアップして立てるため、角度調整が出来ません。

キーボードの比較では、iPad Proのスマートキーボードは169ドル(約2万円)と、Surface Pro 4のタイプカバーはバックライトも内蔵、トラックパッドと指紋センサー認証も搭載で、130ドル(約1.6万円)です。Surfaceのペンはデバイスを購入すると無料でついてきますが、Appleのペンは別売りで100ドル(約1.2万円)です。

iPad Proは、32GB、799ドル(約9.6万円)からスタート、一方Surface Pro 4は、899ドル(約10.8万円)スタートで、128GBのストレージとペンがついてきます。iPad Proで付属のペンを買ったら同じ899ドルになりますね。キーボードも買うとiPad Proは合計1068ドル(約12.8万円)に、Surfaceは1029ドル(約12.3万円)。iPad Proのストレージを128GBにするなら949ドルからスタートしますので、アクセサリーも含めた単純な価格比較だけをすると、Surfaceの方がお得でしょう。

iOS vs Windows 10
1000ドルレベルのハードウェアとしてiPad Proを考えると、やっぱり制限を感じるでしょう。動作するのはOX 10ではなくiOSです。iOSには数多くの有用なアプリがあり、強いエコシステムを築いているにも関わらず、OSの自由度はまだまだデスクトップには追いつきません。
Surface Pro 4は、Windows 10が動作する、つまり通常のコンピューターでできる全てのことが可能です。

Surface Book vs 13-inch MacBook Pro


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スペック
MacBook ProとSurface Bookのサイズも重さも非常に似ています。MacBook Proのディスプレイはは13.3インチ、Surface Bookのディスプレイは13.5インチ。MacBook Proの重さは3.34ポンド(1580グラム)に、Surface Bookの重さはキーボードも含んで3.34ポンド(1516グラム)です。バッテリー寿命に関しては、どちらも同じで12時間。Surface BookはMacBookのスペックにずいぶん近づけましたね。

ディスプレイ解像度は考慮に入れるべき部分ですね。Surface Bookは、3000×2000ピクセル、MacBook Proは2560×1600ピクセルで、Surface Proのディスプレイの方が若干解像度が高くなっています。アスペクト比は、MacBook Proの16:10のワイドスクリーン、Surface Bookは3:2です。

プロセッサーに関しては、マイクロソフトが本気を出したと言うべきか、圧倒的な差が。Surface Bookはアップルのパワフルなラップトップ代名詞のMacBook Proの2倍速いそうです。Surface Bookには、Intelの最新チップを搭載、一方、MacBook Proは2.7Ghzのデュアルコアチップで、この差は驚異的で、アップルもたじろいでいるかもしれません。

デザイン
ハードウェアのデザインは大きな違いが出ました。MacBook Proはお馴染みのシルバーのアルミニウムのユニボディデザイン、我々が知るラップトップの原型はかくあるべき、そしてどう使えるかもひと目で理解できるもの。

一方Surface Bookは、ラップトップとしては大胆にコンセプトを覆すデザインになっています。これまで見たことのない新しいヒンジ構造で、角度は自由に調節できるのはもちろん、ディスプレイを裏返して折り畳むことでタブレットのように使うことができます。またディスプレイ部分だけ取り外して、タブレットとしても使うことができるという、画期的な機構です。

価格
Surface Bookは、128GBのストレージに8GBのRAM搭載モデルで、1499ドル(約18万円)からスタート。MacBook Proも同じく128GBのストレージに8GBのRAM搭載で、1299ドル(約15.6万円)からスタートします。でも、Surface Bookは、MacBook Proより2倍速くて、200ドルの価値はありそうなペンも付いてくるのも考慮したいところ。

Surface Bookのプレオーダーは10月7日(米国時間)開始、発売は26日、現在のところ日本での発売は不明です。


Chelsey B. Coombs - Gizmodo US[原文

(mayumine)