操作性も本格派。右手、左手の親指と人差し指をフル活用してマニュアルライクに撮れますよ。
キヤノンのコンパクトデジカメGシリーズに、EVF&バリアングル液晶がついた「PowerShot G5 X」が仲間入り。G5 Xメンバーとして同シリーズを盛り上げることを誓っております。
パッと見て目に入るのは、256万ドットの有機EL EVFが組み込まれた一眼レフフィルムカメラのような軍艦部ですね。複数枚の光学レンズを用いて視野率100%(視野角28度)、周辺部もシャープに解像。ピントの合っている位置をすばやく見極められそうです。最高で120fpsというフレームレートでも表示可能。流し撮りもできそう!
またテッペンにあるアクセサリーシューはEOS各機と同一仕様ゆえ、スピードライト(外部フラッシュ)などのEOS用アクセサリーが流用できます。
近年のGシリーズにはなかったバリアングル液晶が復活したのもキーポイント。重く、厚みがでてしまう機構ですが、あればあったでやはり便利。また液晶面を見せないように折りたたむと、EVFを覗いたときに鼻と液晶が接触して鼻のテカリが移ってしまうことも防げます。ノンケースのままバッグに入れたときのガード力も期待できますし。
右手側前面には電子補正ダイヤル、上面には露出補正ダイヤルを装備。
さらにレンズの周囲にコントローラリングを配置。電子補正ダイヤルにISOもしくはシャッタースピード、コントローラリングで絞りを割り当てれば、狙い通りの露出およびボケ感の1枚が撮れるでしょう。
古めかしいスタイルとはいえ、数十年かけて人の手で操作しやすい構造を突きつめていったフィルムカメラ。ファインダー以外のディスプレイをもたないプロダクトのユーザーインターフェースは、コントローラ部を見ないでも使いこなせるほど直感的であるべきで、21世紀の現在も最前線で通用します。
ゆえにコイツは懐古主義ではなく、USB充電機能などの便利機能を含めるなど、従来より高い操作性を求めた結果が「PowerShot G5 X」のカタチなのでしょう。
source: キヤノン
(武者良太)