はたまた、ただの考えすぎか。
6月に行なわれたWWDC 2015において、大々的に発表されたアップルの新アプリ「News」。アメリカ国内ではすでにサービスインしており、イギリス、オーストラリアの英語圏でも試験的に開始されています。
しかしこのNewsアプリ、中国で起動すると「現在更新できません」と表示され機能しないのだそう。はたしてどういうことなのでしょうか。
Apple News turns off when you roam into Mainland China. Disturbing. Not cool. pic.twitter.com/CYLUWGHE2H
— Larry Salibra (@larrysalibra) 2015, 10月 2
中国には、政府が情報統制のために設けたと言われる検閲システム、グレート・ファイア・ウォールがあるのは有名な話。フェイスブック、ツイッターなど中国国内から利用できないサービスも多いですよね。
今回のNewsアプリも、そのグレート・ファイア・ウォールによって制限されているのでは、というのが第一の説です。
一方、ニューヨーク・タイムズ誌では別の理由を推測していました。具体的には「中国に対する遠慮」ではないかということ。
中国は今やアップルにとって2番目に大きな市場である。その規模は、この第三四半期のみで約1.5兆円と決して無視できるものではない。同社は中国政府をいたずらに刺激しないよう、慎重になっているのではないか。
はたして、Newsアプリは検閲されているのか、それともアップルが自主的に止めているのか。まぁこのアプリは日本でもまだ使えませんので、ちょっと勘ぐり過ぎかもしれませんが。
source: New York Times via The Verge
Matt Novak - Gizmodo SPLOID[原文]
(渡邊徹則)