スマホ買取価格比較サービス「ヒカカク!」運営のジラフが4120万円の資金調達 | TechCrunch Japan

スマートフォンやパソコンの買取価格比較サイト「ヒカカク!」やスマートフォンの修理価格比較サイト「最安修理ドットコム」を提供するスタートアップのジラフ。同社は10月13日、East VenturesとTLMおよび個人投資家、新たにCOOとして参画する柴田雅人氏などから合計4120万円の資金調達を実施したことをあきらかにした。

ジラフの創業は2014年10月。創業間もなくEast VenturesとTLMからシードマネーを調達しており、2つのベンチャーキャピタルから追加投資を受けるかたちとなる。

以前の記事でも紹介したが、ジラフ代表取締役社長の麻生輝明氏は、もともと新卒でベンチャーキャピタルから内定をもらっていたという人物。スタートアップ関連イベントのスタッフなどで活躍する中、投資ではなく自ら起業するという選択肢を選んだ。創業前の2014年9月からスタートしたヒカカク!は、月間のユニークユーザーが15万人ほど。「ベースは少ないが、月ごとに40%程度の数字で成長している」(麻生氏)。20〜30代男性のユーザーが多いこともあり、直近ではその世代にも刺さるような「時計」や「ロードバイク」といったカテゴリの買取価格情報も掲載している。

「価格比較」と聞くとどうしても価格.comなどを浮かべてしまうが、麻生氏いわくヒカカク!とはユーザーのニーズが全く違うモノだという。「他社の比較サービスが強いのはレビューなどの情報であり、モノを売る際の窓口になりきっているかというとそうではない。サービスとしては別物ではあるが、まだフリマアプリなどのほうが競合に近いかもしれない」(麻生氏)。将来的には「『モノを売る』となったときの最初のレイヤーになりたい」とのこと。何かを売りたいユーザーが価格をヒカカク!で調べて、そのあとは買取の実店舗やオークション、フリマアプリなどほかのサービスに繋ぎ込むような世界観を目指すという。

同社では今後、サービス開発とサイト内のコンテンツ充実に注力する。「(価格を登録する)買取業者にとってもユーザビリティの高い裏側の仕組み作りはこれから。買取業者はまだアナログ。ウェブ集客の価値や自社でやる以上の(ヒカカク!というプラットフォームを使う)コストメリットを伝えていく」(麻生氏)