Salesforcehの先日のDreamforceカンファレンスで同社は、リアルタイムのデータ収集と、それをクラウドベースのサービスのスイート全体で実行可能なタスクに変えることができるIoTプラットフォームをまもなくリリースすると発表した。
このプラットフォームはThunderと呼ばれ、システムをまたいだイベントを取込、処理して、オーケストレートを可能にする異なるオープンソーステクノロジのコレクションである。プラットフォームのコア技術には以下が含まれている:
IoTテクノロジスタックであることに加えて、Thunderは他の多くのSalesforceサービスの入力チャネルでもある。SalesforceのIoT CloudのEVP であるAdam Bosworth氏はIoTクラウドを使って、“収集してビッグデータを組み立てて、驚異的にスマートなビジネスルールを構築し、リアルタイムにSaleforceクラウドのすべてを使う”ことを構想している。
ビジネスルールとオーケストレーション機能は、他のIoTがエンドユーザーに提供するものとSalesforceの差別化であり、コードを書くことなくSalesforceクラウドのシンプルなワークフローを構成することができる。以下の画像のエンドユーザーオーケストレーションの例のように、Salesforceは風速の閾値を超えたことを検出すると、風力タービンの速度が変更される。
イメージソース: https://www.salesforce.com/form/conf/iot-demo.jsp
Salesforceは以下のいくつかの追加顧客ユースケースを発表した:
Bosworth氏は「製品を売った後は、それを管理する機会にもなる。スムースなオンボーディングプロセスを確認し、彼らがあなたの製品を継続的に使用していることを確認し、彼らがそれから引き上げようとしている場合、そこに戻るように働きかける」機会にもなるという。
Salesforceは現在、巨大なエコシステムを持っており、ARM, Informatica, Xively, LogMeIn, Microsoftのようなパートナーによる今後のプラットフォームに初期の興味を惹いている。顧客のケーススタディビデオで、MicrosoftのバイスプレジデントでチーフエバンジェリストのSteve Guggenheimer氏は、顧客はAzure Event HubsからThunderとMarketing Cloudにリアルタイムデータを取得することができると言い「マーケティングチームは、リアルタイムに、リアクティブ分析から予測分析に移行することができる」Microsoftは多くのレベルでSalesforceと競合する立ち上げパートナーとして注目に値する。
IoTドメインには、Amazon, Microsoft, Google, GE, Intelを含むSalesforceの競合がたくさんある。 顧客はThunderプラットフォームを単体で実行できるが、Salesforceはサービスのポートフォリオの残りの部分にThunderを差し込むことによる付加価値と見ている。Salesforceの違いは、そのデータを容易に消費できるクラウドサービスとアプリケーションを提供していることである。Salesforceは、組織が彼らの消費者を深く知ることができる。IoT Cloudを導入することにより、彼らの顧客を深く知るために追加の入力チャネルを提供する。このアイディアは、Salesforceの会長兼最高経営責任者であるMark Benioff氏によって再施行され、“IoT Cloudは、リアルタイム1:1ビジネスを創造し、セールス、サービス、マーケティングの積極的なアクションや、その他のビジネスプロセス、新しい種類の顧客成功を提供する。”
SalesforceはIoTプラットフォームのローンチ日を公表していない。パイロットテストは2016年前半のどこかで開始されることが期待されている。Constellation Research のアナリストであるDoug Henschen氏は、最近のSalesforceのLightningのリリースパターンに従うと、IoT Cloudは来年のDreamforceカンファレンスでお目見えすると感じている。“Salesforce Lightingは実際に利用可能になるおよそ1年前、昨年のDreamforceの大きなアナウンスとしてに明らかになったようにThunderもそうなるのではないだろうか。”
Salesforceは、顧客がこのプラットフォームをどのように利用できるかを提示したが、それはまた非常に早期である。 Doug Henschen氏は、より詳細が必要であると感じている。“Thunderで重要なのはポジションに関する声明ではなく、現時点での実際の能力である。”