米Adobeは14日(現地時間)、最新版の「Flash Player」に発見された脆弱性の修正スケジュールを明らかにしました。
Windows OS、OS X、Linux OS向けに先日提供が開始されたFlash Playerプラグインの最新ビルドにおいて、新たな脆弱性が発見されました。
今回Adobeは、この脆弱性の脅威度を最も危険度の高い「critical(危機的な)」と評価しており、悪用されることで悪質なコード実行や遠隔操作などが可能になることを明らかにしています。
以下は、今回の脆弱性の対象となるFlash Playerのビルド番号。
- Adobe Flash Player 19.0.0.207 およびそれ以前のバージョン(Windows / Mac)
- Adobe Flash Player Extended Support Release version 18.0.0.252 およびそれ以前の「18.x」世代のバージョン
- Adobe Flash Player 11.2.202.535 およびそれ以前の「11.x」世代のバージョン(Linux)
なお、現時点における確実な対処法は、当該ビルドのFlash Playerプラグインをシステム上から抹消することのみですが、既に米国時間で10月16日にも脆弱性を修正した最新バージョンの提供が開始されることが予告されています。
「Flash Player」の代替規格として主流の「HTML5」
これまでにもしばしばセキュリティホールとしての危険性が指摘されてきたFlash Player。先日にはChromeブラウザ上で「Flash広告」がデフォルトで停止されるように変更されるなど(過去記事)、近年その居場所を徐々に失いつつありますが、今後その流れはますます加速していくこととなりそうです。