精細感極まりまくりなα7R IIと同スペックのセンサーを積んできました。ソニー、本気出しすぎです。
アメリカで4240万画素の裏面照射型CMOSフルサイズセンサーを搭載した「RX1R II」が発表されました。2013年に発売され、いまもなお人気なRX1Rの後継機となるのでしょう。スタイリングは同一といっていいものですが、前面にオートフォーカス/マニュアルのモードダイヤルが追加されました。
面白いのが可変式の光学ローパスフィルターですね。電気的にローパスフィルター効果をコントロールできるものでOFFにすれば超解像な状態に、Highにすればモアレを目立たなくすることができます。またローパスフィルターの効果を弱めるStandardも選択できます。
またローパスフィルターの効果を変えながらのブラケティング撮影も可能とのこと。これは面白い。HDRのように重ねてレタッチすることで、新たな表現が可能になるかも。
緻密なピントあわせに欠かせないファインダーも装備。ポップアップ式で、使わないときは収納できます。かわりにストロボはなくなりましたが、同機のようなハイエンドコンデジを求めるユーザーにとってはファインダーのほうが有効でしょう。
背面モニターもチルト可動式にアップデート。これは撮影しやすいでしょうなあ。
レンズは35mm F2で、従来機種と同じ模様。RX1/RX1Rはレンズ部の評価も高かったので、これはこのままでいいという判断なのでしょうね。
実機を触った米ギズモードMichael Hession記者いわく「モンスター」。もっとも小さく、もっとも先進的なカメラだと言っていますよ。3,300ドルという価格に驚いてもいますが、初代のRX1も3,000ドルでした。RX1が登場したとき、誰がこんな価格のカメラを買うんだと思ったそうですが、キレ味鋭い高品質な写真を撮影するツールとしてその価値があると判断。ゆえに「RX1R II」もユーザーは選ぶだろうけどJust So Coolなこんなカメラが登場して嬉しいって。
さて3,300ドルというと日本円にして40万円と、たしかにとびっきりのお値段です。でも3,000ドルのRX1発売前の市場想定価格は25万円前後で、実際にはギリ10万円台で販売されることもありました。
「RX1R II」の日本発表はまだですが、30万円台くらいになるのかも? なってほしいですね。
source: SONY
Michael Hession - Gizmodo US[原文]
(武者良太)