220Vで電流をコンピューターに流し込み破壊する危険なUSBメモリ

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取り返しのつかないことになります。

ある日、デスクに戻ると見知らぬUSBが。こんなときあなたはどうしますか? 間違っても「なんのデータが入っているのかな?」なんて軽い気持ちでUSBポートに差し込んではいけません。Dark Purpleというニックネームのセキュリティー研究者がとっても危険なフラッシュドライブを作り出してしまいました。これは、ウィルスに感染させてクラッシュさせるんじゃないんです…。文字通りコンピューターを「破壊」します。

そんなデンジャラスなUSBの名前はUSB killer v2.0。これがUSBポートに差し込まれると、DC-DCコンバーターによって変換されたエネルギーが内部に隠されたコンデンサ(蓄電器)に充電されるようになっています。そうして蓄えられたエネルギーは220Vのサージ電流となってデバイスに返っていき、コンピューターが完全に故障するまでそれを何度もなんども繰り返すのです。


一見無害に見えるフラッシュドライブですが、USBポートを破壊するだけでなく、そのコンピューターのマザーボードやプロセッサー、さらには他の接続された部品まで壊していく恐ろしい可能性を秘めているのです。下の動画では、古いIBMのThinkPadがこのフラッシュドライブを差し込まれた後、かろうじて数秒間動作している様子を映しています。ハードドライブや中に入ったデータの全ては無事なのに、マザーボードは完全にダメになってしまっています。

USB killer v2.0はトロイの木馬やウィルスのように内部に入り込んでダメージを与えるものではなく、コンピューターそのものを直接的に壊すのです。ほとんどのデバイスにUSBポートがあり、しかもそれがないと仕事などに大きな影響を及ぼすようになった近年。フラッシュドライブによる攻撃も受けやすいでしょう。

なので皆さん、くれぐれも見知らぬフラッシュドライブを発見しても、それを拾ったり、ましてや中身のデータを確かめてみようなんて思わないでください。きっと誰も、それが無害のUSBなのか恐怖のUSBなのか、見破ることはできないでしょうから。


source: Habrahabr via Ars Technica

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(SHIORI)

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