アップデートされたこちらのゲームでプレーヤーの能力に合わせたステージをお楽しみ下さい(嘘)。
医療の分野でのプラシーボ効果というのはよく研究されています。しかし、そのプラシーボ効果がゲームで遊んでいるときにも起きるということが実証されました。全く同じゲームをプレイしていても、「このゲームはアップデートされている」と信じているとプレーヤーはよりゲームを楽しめるそうですよ。
New Scientistによると、イギリスのヨーク大学の研究チームは実験の参加者に「Don't Starve」というアドベンチャー・ゲームを二度プレイしてもらったそうです。最初のプレイではゲームのマップはランダムに作られていると参加者に告げました。そして二度目のプレイでは「適合AI」がプレーヤーの能力に合わせて随時マップを変化させています、と告げてプレイしてもらいました。
しかし、実際は両方ともゲームのマップは全く同様にランダムに作られているだけでした。
にもかかわらず、参加者たちは「2つのゲームが違う」と感想を述べたそうです。難しくなったと感じた人もいれば、簡単になったと感じた人もいましたが、同じだという感想を述べた人はいませんでした。おしなべて2回目のプレイではゲームはより没入感があり面白くなっていた、という感想が出されたようです。
実験を再度行なったときには、参加者の半数はランダムと告げられ、半数はAIによってマップが変化すると告げられてプレイしたそうですが、実験結果は同じだったとのこと。この研究結果はロンドンのCHI PLAYカンファレンスで最初に発表されました。
そういわれてみるとまぁそりゃそうだよね、という結果ではあります。でもゲームのように直接自分が操作して、見るものでも思い込みの影響をこんなに受けるというのは面白いですね。新しいガジェットやゲームを買って初めて使ったときの感動がどんどん薄れていくのも、これと関係があるのかもですね...。
image by Chris Halderman under Creative Commons license
source: New Scientist
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)