「少なくとも普通の冬ではない」と、NASAが断言してしまいました

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史上最強のエルニーニョか、今年は暖冬、大雪のおそれ。

海水温が上昇することで、世界的な異常気象をもたらす「エルニーニョ現象」。数年に1度発生すると言われますが、今年はその当たり年です。しかも、その規模は過去最強クラスだとか…。

NASA(米航空宇宙局)と、NOAA(米海洋大気庁)の2つの機関は、さまざまな面から、今年のエルニーニョは20世紀最強と言われた1997~1998年に匹敵しそうだと予測しています。

エルニーニョ現象によって上昇する海水温は通常1~2度程度と言われますが、同年に発生したものは最高で5度を記録。12月に向けてピークを迎える今回も、その記録に徐々に近づいているのだとか。

ただ暖冬になるだけではなく、さまざまな異常気象をもたらすのがエルニーニョ現象のやっかいなところ。1997~1998年には、各地で記録を更新するほどの大雨大雪、みぞれが降り、カリフォルニアでは洪水、フロリダでは竜巻が立て続けに発生しました。

備えあれば憂いなし。今からいろいろ準備をしたほうがいいかもしれませんね。


Top image by NASA Earth Observatory map by Jesse Allen, using Jason-2 and TOPEX/Posideon data provided by Akiko Kayashi and Bill Patzert, NASA/JPL Ocean Surface Topography Team.
source: NASA

Ria Misra - Gizmodo US[原文
(渡邊徹則)