見た目はネコ。でも動く姿は完全にヘビ!
東南アジアでカメラにとらえられたこの動物、この地域にひっそりと住み着いている種類みたいなんですが、一体ネコなのかヘビなのかと人々を混乱させているようです。
実はこの動物、リンサンと呼ばれるジャコウネコ科の一種(上の動画はシマ柄、下の動画はマダラ柄)。ネットで調べるとこのリンサンについての話が出てくると思うんですが、彼らは獲物を追いかけるときに地面すれすれで、波打つように移動するんです。それでヘビに間違えられてきたというわけみたいです。
昔、科学者たちはリンサンの俊敏性やネコのような外見を見て、これはネコ科の一種だと判断しました。しかし、よく観察するにつれて、その足の短さと細長い胴体からジャコウネコ科の方なんじゃないかと判断。そして、リンサンの遺伝学研究をしてみると、すべてが一転。ジャコウネコ科の一種であるアフリカ・リンサンは、アジア・リンサンとは全く関係のない種類だったそうです。アジア・リンサンは現在、最も近いとされているのはネコ科です。
でも、今回のリンサンはネコ科ではないのです。そしてジャコウネコ科でもないんです。このシマ柄とマダラ柄のリンサンは...リンサンなんです。彼らはPrionodontidaeとよばれる独自の科に属し、そして彼らがこの科に属する唯一の動物なんです。そんなリンサンがどんなのかっていうのは、上のビデオで見てみてください。一応、一番近いのはネコらしいんですが、ネコではないんですね。不思議なやつらです。
Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)