冥王星、親しみやすい空の色、まだまだ残る謎。

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謎多き冥王星

2006年に「惑星」から「準・惑星」へ格下げされ、早いこと約10年。近年では、ぼんやりと浮かび上がってきたその地形や、わりと大きめだと判明したサイズ感など、NASAの探査機ニュー・ホライズンズが仕掛ける接近調査によって、続々とその正体が明らかになってきました。なかには、まるで冥王星の真上を飛んでいるような気分になれるアニメーションも登場したりして。

じわじわと地球人からの注目が高まりつつある冥王星ですが、今回はNASAが公開したその空の色 について。


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Image: NASA/JHUAPL/SwRI


うっすらと明るく輝く青色。もしかしたら地球から1番遠い冥王星からも、地球のように青空を見上げられるのかしら。...とはいえもちろん、地球と冥王星のあいだには幾つか異なる点はあるようです。なかでも今回の件について科学チーム研究者で、SwRI研究財団に所属するCarly Howett氏は次のようにコメントしています。

印象的なブルーの色合いからは、粒子のサイズや組成について知ることができます。...青空というのは多くの場合、とても小さな粒子の太陽光が散乱することで生じるものです。これらの粒子は、地球上ではとても小さな窒素分子。冥王星の粒子はススのように比較的小さいものの、地球のものと比べると大きめであると考えられており、粒子で我々は「ソリン」と呼んでいます。


そんな一方で、研究者たちが写真のなかから発見した不思議な事実も。下のイメージは先月、NASAが公開した冥王星のカラー写真。


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Image: NASA/JHUAPL/SwRI


ん、部分的に赤い? 特に左下部分は顕著なものです。研究者たちのあいだでは、今回の冥王星の青空に関する解明同様、この赤色もまたソリン粒子によるもので、霜にコーティングされた凝結したものではないかと考えられているようです。


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Image: NASA/JHUAPL/SwRI


そしてまさにこの赤い部分こそが、氷の形をした水が発見されたところ。なぜ氷がこの色なのかは、今のところ未解明なのだそう。冥王星の不思議発見に今後もご注目あれ。


Ria Misra - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)