こんなのが欲しかったんだよ!
と、にんまりしてしまいそうな「G-RO」は、旅行や出張が多い人が、あったらいいなと思う機能が詰まった、痒い所に手が届く夢のようなキャリーバックなんです。例えば、石畳、雪道、階段、未舗装の道など、どんなところでもスムーズに楽ちんにコロコロ出来る大きなホイール、2つのUSBポート、スマホを充電できるバッテリー、ペットボトルなどを簡単に出し入れできるポケット、人間力学的に持ちやすいハンドル、G-RO自体がワークスペースに変身するラップトップスタンドなどなど、沢山の機能が詰まってます。しかも、手荷物OKなサイズだから、預けなくて済むんだとか。
そんなG-ROがどのようにして生まれたのか? 開発者Netta Shalgiさんと共同開発者のKen Hertsさんの話によると、自らの「困った」と「こんなのがあったら便利なのにな」という体験からだったようです。
開発者のNetta Shalgiさんも共同開発者のKen Hertsさんも旅行で世界各国を訪れる機会が多く、特にHertsさんは昨年だけでもは200回以上旅をしたそうです。二人も、皆さんと同様にキャリーバックをコロコロひいて移動することが多いのですが、世界中を旅していると、整備されたフラットな道ばかりじゃありません。そんな時に思いついたのがG-ROのアイディアでした。
まず最初に気づいたのは、もっと直径の大きなホイールが必要だということでした。大きなホイールのメリットは重心が回転軸により近くなることで、バッグが劇的に軽くなるんだそうです。また、大きな面積でバッグのサイドを強化してくれます。ホイールが大きいと、収納部分にホイールが食い込んでしまって収納量が減ってしまうのでは、と心配になるかもしれませんが、そこはご安心を。
直径は大きいけれど薄いので、バッグ内のスペースを取ってしまうことはありません。そして、一番のポイントは砂利道、石畳、雪道、階段、どんなボコボコ道でもスムーズに乗り越えてくれるところ。ShalgiさんとHertsさんは何度も何時間も設計図を書いたりモデルを作って、ついに夢のホイールにたどり着きました。
ホイールの次に取り組んだのは本体のデザイン。G-ROを利用者にとって特別なバッグにするためには特徴が必要ですからね。そのために才能あるデザイナーたちとチームを組むことにしました。皆で、これがあったら便利!という機能を加えつつデザインしていくうちに、G-ROを、より耐久性があり、人間工学的に使いやすく、実用的なものへと進化させていきました。
G-ROの内側は、服など個人的なアイテムを詰め込むスペース、15インチのラップトップなど仕事用のアイテムを安全に保ちつつ収納するスペース、また、飲み物などの液体を簡単に出し入れできるポケット、ちょっとしたものを入れて置く小さめなポケットなど用途別にスペースを分けてあるところも便利そう。そこに、強度があって人間工学的にも考えられたハンドルを取り付けました。
また、位置追跡機能、USBポートを2つ、ラップトップをチャージできるユニバーサル電源コンセント、スマホを10回ほど充電可能なバッテリーが内蔵されている電子モジュールも開発して底の部分にあるポケットに組み込みました。創意工夫を重ねG-ROを理想のバッグへと近づけていった結果、信じられないほど操作しやすく、軽量なのに丈夫なG-ROが完成したそうです。
既にデザインも完成し、製造業者のめどもついているそうです。ただ、アイディアを現実のものにするプロセスは高くつくもの…。G-ROを工業規模にして、世界中の通勤する人や旅をする人達に届けるには協力が必要ということで、Shalgiさんたちは現在Kickstarterで支援者を募集中。興味のある方は要チェックです。
source: Kickstarter
(junjun)