9万円台の60インチ4Kテレビ、本体部分とディスプレイ分離可能で登場 ー中国Xiaomi | GGSOKU - ガジェット速報

中国の大手家電メーカーXiaomiは19日、テレビの「ディスプレイ部分」と「チューナー・映像処理・端子ユニット(コアユニット)」を分離可能なフラグシップモデル「Mi TV 3」を発表しました。価格は785ドル(約9万3800円)という破格の値段であり、「テレビ」という商品について時代の変わり目であることを感じざるを得ません。

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今回発表されたMi TV 3は、カスタマイズされたAndroid OS 5.1を搭載した画角60インチのモデル。4K解像度をサポートすると共に、フレーム補間(倍速駆動)やHDRをサポートするフラグシップモデルに相応しい機能を備えています。

注目すべきはディスプレイ部分をとテレビのコアユニットが分離しているという点。MiPortケーブルという規格を通じてコアユニットとディスプレイをつなぎます。コアユニットには、Cortex-A17世代のプロセッサ、GPUにはMali T760、2GB RAM 内蔵ストレージ8GB、無線LAN、Bluetoothを搭載しており、もはや巨大なスマートフォン化したテレビといっても過言ではありません。ちなみにコアユニットだけでも販売される予定で、価格は157ドル(約1万8700円)と、こちらもXiaomiならではの破格値となっています。

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昨今、HDMIの新バージョン登場や、4K・8K解像度の登場、チューナーの多角化、ネット映像配信サービスの新登場など、テレビ全体の寿命に対して、ソフトウェアと映像処理を行うハードウェアや入力端子などの寿命が著しく短いという問題がありますが、それらを解決する第一の手段として注目を集める製品となりそうです。

以前からテレビはこの方向に進むとも言われていましたが、同様の手法を用いた次世代型テレビをアップルがリリースするのではないかと見られていた一方で、わずか10万円にも満たない価格であるのであればApple TVのような外部ユニットのみを提供するのが極めて妥当であるように思えます。

もちろん、テレビの画質においてはスペックだけ備えていれば “画質が良い” とは言えないものではありますが、LCDディスプレイ製造メーカーも統廃合で少なくなり、さらにノウハウの面でも集約が進めばますます厳しい市場になることでしょう。

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