細胞内でエネルギーを生み出す小器官ミトコンドリアの異常が脳の一部で起きているため、うつ病の症状を示すマウスを遺伝子操作で生み出したと、理化学研究所と新潟大、自治医科大などの研究チームが20日、米科学誌モレキュラー・サイカイアトリー電子版に発表した。

 この脳の一部は「視床室傍核」と呼ばれる部分で、うつ病との関連は知られていなかった。人間の脳にも同じ役割を果たす部分があるとみられ、うつ病との関係の解明が進めば、新たな診断法の開発につながる可能性があるという。 

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