いやー、勉強になってしまいました。
VRってアートとかゲームだけでしょ?って思ってました。が、「AED360PROJECT」というプロジェクト、AEDの使い方をVRで学ぶコンテンツです。しかも大がかりなヘッドマウントディスプレイは必要なく、スマホとハコスコがあれば視聴可能ですって。
そうそう、こういうのを探していたんです。というわけで、早速トライ。
ちょっと懐かしい感じの校庭
最初の場面は校庭で走る学生たち。どうやら高校の体育の時間のようです。
一体彼に何が…
ところが、突然1人の学生が倒れてしまいます。
必死で「タクミー!」と呼びかけ続ける同級生たち。倒れた少年はタクミくんのようです。ですが、あまりにタクミすぎて、その日はずっと「タクミー!」が筆者の頭の中でリフレインしていました(たぶん他の編集部員も同じ)。
微動だにしないタクミ
患者の状態やAEDのボタンを押すタイミングなどは、機械が音声と画像で教えてくれます
持ってきてもらったAEDを使う同級生。そしてタクミくんは息を吹き返し、めでたしめでたしで終わります。
このVR動画を制作したのは「AED360°プロジェクト実行委員会」という、大阪大学医学部生を中心に結成した学生有志の皆さんです。
AEDっていざ使わないといけない場面になっても、どうしたらいいかわからなかったりしますよね。実は私も今まで知りませんでした。動画の中でも触れられていますが、学校で起きる心停止事故は年間100件以上。ですが、AEDの使用率はたった3.7%です。
使われなかった理由の多くは「使い方がわかる人がいなかったから」。日本全国の統計を見ても、AEDが使用されれば約50%の生存率だったところ、その場に使える人がいなかったばかりに、たった10%程度の生存率になってしまっているとのことです。
AEDの使い方を知っていることで、いつか助けられる命もあるかもしれません。実際にどういう手順で使うのかは、「AED360PROJECT」のVR動画の中で実演されています。ハコスコがなくてもYouTubeの360°動画は視聴できますよ。
こんな風に、臨場感を再現できるVRを使って効果的に学習できることって、他にもたくさんありそうですね。
source: AED360°PROJECT
(高橋ミレイ)