人気作『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989年)の舞台に重なる2015年10月21日、アクアシティお台場にて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(以下、BTTF)30周年アニバーサリー「FUKU-FUKU×BTTF GO!デロリアン走行イベント」が行われ、劇中で登場した、ごみを燃料としたデロリアンが実際にお披露目。映画の世界の実現に、元中日ドラゴンズの山本昌、野球解説者の山崎武司、そして映画コメンテーターの有村昆らも歓喜の声をあげた。
『BTTF』の誕生から30周年を記念して行われた本イベントでは、日本全国の消費者から集められた古着でバイオエタノールを生産するというリサイクル技術によって、“未来のデロリアン”を実現させた。『BTTF』に登場したリサイクル燃料を実現化させるために「日本環境設計株式会社」を設立したという岩元美智彦社長は和製ドクとも言うべき人物。この日も米NBCユニバーサル社に直談判。公認のイベントとして執り行われることとなり、岩元社長も「夢ってかなうんですね! 涙が出そうです!」と感無量の表情を見せた。
その後、劇中で主人公たちが到着する時間にあたる2015年10月21日16時29分に向けてカウントダウン。運転席には山崎が、そして助手席には山本が乗り込み、実際に走ると、会場に集まった一般客750名からは歓喜の声が。山本も「意外と広いですし、乗り心地がいい。現代でも同じようなものが発明されるなんて『BTTF』ってすごい映画ですね」と夢の実現に感心した様子だった。
この日が芸能イベント初出演となった山本は、『PART2』でマーティが旅した1985年から2015年まで野球選手として活躍しており、「テレビで伊集院光さんが(僕の野球人生を)ひとり『BTTF』だと言っていて。なるほどなと。まさかこの年までできると思っていなかったので、皆さんに応援してもらえてしあわせな野球人生でした」と語り、晴れ晴れとした表情を見せていた。(取材・文:壬生智裕)
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