「……すごくかっこいい」
社内の空席に置かれたパソコンで再生されていた動画が目に止まったギズモード編集部・長谷。実はこれ『トランスポーター イグニション』という映画のワンシーンなのですが、長谷は男性がクレジットカードを差し出す所作に魅せられた模様。
「このさりげない差し出し方……! これはアメリカン・エキスプレスのカードだな。しかし何だ?この色。見たことないけど……」
「そのカードのことが知りたいのかい?」
そこへ現れた1人の男が長谷の肩をたたき、落ち着いた調子で語りかけます。
「あ、いや……(だれだ?この人)。あなたはこの色のカードのことご存じなのですか?」
「うむ。知ってるけど教えられないな」
「え!なんでですか!? それを教えるために登場したんじゃないの!?」
「いいかい長谷君。このカードはね、特別な案内を受け取らないと作れないんだ。持っているとか持っていないとか気軽に言うもんじゃない」
もったいぶる男の態度に焦れる長谷。その姿を見てこう続けます。
「まぁでも憧れてしまう気持ちは分かるよ。あのカードはプラチナ®・カードといって、アメリカン・エキスプレスのカード中でも特別な1枚なんだ」
「おぉ! あれはプラチナ色なのですね!」
「そういうこと。カード会員専用窓口『プラチナ・コンシェルジェ・デスク』では、24時間365日、カード会員からの要望を電話1本で受けて、旅行や食事、エンターテインメント、ショッピングなど、いろいろなシーンで特別な体験を提案してくれるそうだよ」
「……そうだよ!?」
「あっいやっ! まぁとにかく特別な1枚なんだよ」
「(この人、プラチナ・カードに憧れているだけでまだ持っていないっぽいぞ?)なるほど。ちょっと現物を見せてもらってもいいですか?」
「それはだめだ。さっきも言ったように、持っているとか持っていないとか、気軽に語るべきものではないんだよ」
「(ますます怪しいぞ?……まぁいいか)で、さっき特別な案内って言ってましたけど、それはどうやったら届くんですか?」
「うむ。まずはアメリカン・エキスプレスのカードを作るところからスタートだね。それをしばらく使ってたら届くんじゃないかな?」
「……じゃないかな!?」
「あっいやっ! まぁとにかくカードを作るところから始めると。まずはゴールド・カードに申し込んでみたら?」
男に疑惑の目を向けながらもアメリカン・エキスプレスのカードに興味を持った長谷。サイトをチェックしたところプラチナ・カードについてはこうありました。
「プラチナ・カードは、アメリカン・エキスプレスを特別にご愛顧いただいているカード会員様にご案内している一枚です。まずは、アメリカン・エキスプレスのカードをお持ちいただき、その便利さと快適さをご実感ください。」
なるほど、男の言うことは間違っていないようです。がぜんモチベーションの上がる長谷。
「よし、早速ゴールド・カードに申し込もう。そしていつかは僕もプラチナ・カード・ホルダーに!……ところで、さっきの人はだれだったんだろう?」
男についての謎は残りつつも、プラチナ・カードの謎は解けた長谷。いつか「特別な案内」を手にし、人としての輝きを増した彼に会えるのが楽しみです。
ところで、冒頭にパソコンで再生されていた『トランスポーター イグニション』の動画、あれは一体どういうシーンだったのでしょうか?
タネを明かすと、あれは主人公の父親が買い物でカードを差し出すシーン。今作では、その父親が物語のカギを握るのだそうです。でも僕が知っているのはここまで。
『トランスポーター』シリーズといえばリュック・ベッソンが手がける大人気シリーズ。主人公である天才運び屋フランク・マーティンが、さまざまな困難を乗り越えて、訳ありの依頼品を送り届ける、スタイリッシュアクション超大作です。
その最新作である映画『トランスポーター イグニション』は10月24日(土)から全国ロードショーされます。どうやら今回は、フランクの父親が誘拐されてしまうようですね。予告動画にそのあたりのことが描かれています。
これは展開が気になりますね。僕もアメリカン・エキスプレスのカードを申し込んでから見に行って、フランクのお父さんのカードの使い方マネしようかな!
source: アメリカン・エキスプレス
(奥旅男)