埼玉県飯能市が10月16日、勤務時間中に自分のスマホでゲームをしていたとして、水道部主任の職員(37歳)を戒告の懲戒処分にしたと公表し、ネットユーザーの間に波紋を広げている。
市によると、職員は約1年間、勤務時間中に繰り返しスマホゲームに参加しており、これは地方公務員法第33条(信用失墜行為の禁止)、同法第35条(職務に専念する義務)等の違反に該当するとのこと。
ゲーム名は発表されていないが、朝日新聞デジタルが「GPS機能を使った対戦型陣取りゲーム」、サンスポが「陣地として設定された実際の観光地や公共機関などをインターネット上で取り合う仕組み」と内容を説明していることから、ネット上では人気ゲーム「Ingress」ではないかという噂が広まっている。
また、市がこのことを把握した経緯として、「対戦相手」「他のゲーム参加者」からの通報があったとされる。サンスポによると、この職員は「飯能市役所を陣地」にし、「市役所を攻める他の参加者を必ず妨害していた」といい、これを不審に思った参加者が市に連絡したようだ。
勤務時間中にゲームをしてはいけないのは当然で、ツイッター上では、
「勤務中にスマホ ゲームなんかするなよ。小学生かよ。飯能市の職員が懲戒処分されるのは当然でしょう」
と呆れた声があがった。だが一方で“通報者”についても話題となっており、
「勤務中のゲームプレイは良くないことだが、
など、通報した側のゲーム参加者にも違和感を覚える人の声が散見される。
ゲーム参加者にとってもさまざまな波紋を呼んだニュース。自分の勤務先を守ろうとするあまりの行動が裏目に出た事件であった。
※当記事は2015年10月21日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。