「大山のぶ代とは40年間レス夫婦だった」異例の発売前10万部超の介護日記を書いた夫が『金スマ』で真相を語る | ニコニコニュース

2012年に声優の大山のぶ代(82)がアルツハイマー型認知症と診断されて以降の、2700日に及ぶ介護生活を綴った、夫・砂川啓介氏(78)による自著『娘になった妻、のぶ代へ~大山のぶ代「認知症」介護日記~』(双葉社)が10月23日に発売となった。

国民病と言われる認知症を患った大山さんの“徘徊”“排せつ”“幻覚”……といった壮絶な介護の現実を描いているというこで、発売日前から大反響を呼び、発売日を待たずに異例の重版が決定し、芸能人の介護本では前例のない部数10万部を突破した。


同書には、ドラえもんの声優として、お茶の間に愛されてきた大山のぶ代さんの現在の姿が綴られており、


【「ほら、『ドラえもん』やってるよ」ーー。僕がこう声をかけても、カミさんの反応はほとんどない。彼女はもう、自分が“ドラえもん”だったことさえ覚えていないのかもしれない……】(本文より)

といった様子で、大山さんは5分前のことも忘れてしまうほどだという。現在では砂川氏やマネージャー、お手伝いさんなどごく親しい人しか分からないほど、認知症が進んでいるという。

今回の出版にあたり、夫・砂川氏は23日放送の『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)に緊急出演する。番組内容は同書の内容を元にVTRとして再現される予定で、終わりの見えない“老老介護”の壮絶な現状が伝えられるほか、この10月16日に82歳を迎えた大山さんの“今”が伝えられる。

また同書には、二人が40年間夫婦別室の“レス夫婦”であったことも初めて明かされている。砂川氏夫婦は死産と未熟児で子供を2人亡くしており、その影響もあり大山さんはその後、子供を産めない体となり、40年間全くお互いの体を触ることがなくなったという。


大山さんがそれでも夫である砂川氏に「恋人を作ってもいいのよ……」「自分の子供でなくても隠し子でもいいので、啓介さんの子供を抱いてみたいわ……」といった衝撃的なエピソードも書かれており、大山さんの胸中を考えると涙が出て来るような話となっている。


だがそのうえで、2012年に大山さんが認知症と診断されて以降、夫婦が“老老介護”の生活を過ごすなかで起きたという“奇跡”があったことも書かれており、今回放送される『金スマ』でもその“奇跡”がどういったものであるかが伝えられる。

10月23日に発売となった『娘になった妻、のぶ代へ~大山のぶ代「認知症」介護日記~』は、小泉純一郎総理(当時)の写真集『koizumi』に始まり、石原真理の告白本『ふぞろいな秘密』や上西小百合議員の写真集『小百合』などを手がけてきた双葉社の渡辺拓滋氏プロデュースによるもの。

渡辺氏は今回の出版にあたり、「認知症の患者さんを抱えるご家族に、砂川さんと大山さんの“老老介護”が希望の光になればと思っています。また、砂川さんが大山さんのために独自で行っている、“トマト”を食べさせる……“食事療法”や“笑顔の効能”……といった“改善治療”は、多くの認知症を抱えるご家族への大きなヒントになるかと思っています」と同書発売への思いをコメントしている。

砂川氏は、23日放送の『中居正広の金曜日のスマたちへ』の放送後、10月26日(月)には都内で記者会見を開く予定だ。

砂川啓介『娘になった妻、のぶ代へ~大山のぶ代「認知症」介護日記~』


双葉社/定価1,300円+税/全240P