ごついグーグル・グラスっぽい?
VR業界の期待を一身に背負って登場したグーグル・グラスは一旦お蔵入りとなってしまったわけですが、その派生モデル…に見えなくもない、不思議なARデバイス「ORA-X」がクラウドファンディングサイトでプロジェクトを開始しました。
ORA-Xはその見た目からもわかる通り、ヘッドホンがメイン。開発元のOptinventが「音楽が見える、世界一スマートなヘッドホン」というように、音楽再生機能を第一に考えているようです。
その本体にはARディスプレイが搭載され、まるでグーグル・グラスのように空中に映像を描写することができます。また本体にはAndroid OSを内蔵し、さまざまなアプリケーションが利用可能。音楽のプロモ映像だけでなく、ゲームだって楽しめるんです。
ARディスプレイの隣には500万画素のカメラを搭載。Androidスマートフォンと同じく、普通に写真が撮影できます。本体のストレージ容量は8GBで、コンテンツはここに収納します。外部接続はWi-FiかBluetoothに対応。Bluetooth経由でのコンテンツの再生も可能です。
ディスプレイを使わないときは、ぐっと上げる。これができるだけでも、グーグル・グラスよりだいぶ進化している気がしますね。
ORA-Xは現在クラウドファンディングサイトのINDIEGOGOで資金を募集しています。価格は早期予約の場合349ドル(約4万2000円)から、また店頭での販売価格は500ドル(約6万円)前後になるそうです。グーグル・グラスの開発機が1500ドル(約18万円)だったのを考えると、ずいぶん安く思えますね。
ヘッドホンにARディスプレイを搭載するという新しいアプローチのORA-X。果たして成功をおさめることはできるんでしょうか?
source: Optinvent via Slash Gear、INDIEGOGO
(塚本直樹)