10月25日まで日本科学未来館で開催されている、デジタルコンテンツEXPO。大学や企業などが研究開発を進める最先端のテクノロジーを体験できます。
こちらは、東京大学の篠田・牧野研究室による展示「視触覚クローン」。昨年に引き続き、超音波を使ったデバイスを開発していますが、今回は3次元空間の視覚と触覚をコピーして、インタラクティブにやりとりができる装置を展示していました。
こちらがペアで体験する装置です。上下左右にあるパネルは、触覚を再現する超音波を発するもの。奥にある鏡のようなパネルに相手の姿が立体的に投影され、遠近感まで再現します。
このように奥から手が伸びて、こちらの手に触れます(写真が暗いのですが、実際に体験するとその向こうに顔や体が見えます)。指の動きと、その感触も再現されます。この触覚を再現するのが超音波です。
こちらのパネルにある、集束超音波を発生させる装置が細かな触覚まで再現。ポイントは、映像の座標と体験している本人の座標を完全に一致させられること。それによって、相手が私の人差し指(相手から見れば私の人差し指の映像)に触れれば、私も人差し指に触れられた感触を得るわけです。
この技術を応用すれば、ビデオチャットをしている相手と握手をしたり、伝えたい触覚情報を遠隔にいる人にも伝えられるようになるかもしれませんね。
source: DIGITAL CONTENT EXPO
(高橋ミレイ)