米アップルが今年発表した大型タブレット端末「iPad Pro」は12.9インチでしたが、韓国サムスンはさらにそれを上回る大型タブレット端末を開発しているようです。今回流出した画像からその存在が明らかになったのは「Galaxy View」と呼ばれる端末で、そのサイズは18.4インチと超特大級。これは一般的なノートパソコン(およそ13〜16インチ)よりも大きなサイズになります。
今回流出した画像は全部で25枚。公式なプロモーション用の画像とみられ、サムスン製品のリーク情報でお馴染みのSamMobileが公開しています。
画像を見ると、これまでのサムスン製タブレットにあった物理ホームボタンがないことが分かります。また、大画面ながら手で持ち運ぶためのポケットが背面に取り付けられており、外にカーブしたパーツのお陰で角度の異なるスタンド使用に対応しているのが特徴です。
全体的なデザインは従来のサムスン製タブレットから再考されていることが伺え、大画面という特徴に合った設計が為されている印象です。
Galaxy Viewのスペックについては、以前GFXBenchに登場したベンチーマークから判明しています(過去記事)。画面の特大さから一般向けではないように感じてしまいますが、そのスペックはミッドレンジ級で、今回流出した画像からも一般家庭での使用を意識して開発された端末になっているようです。
以下は、GFXBenchやFCCなどから判明しているGalaxy Viewの主なスペック。
OS | Android 5.1.1 Lollipop |
ディスプレイ | 18.4インチ フルHD(1920×1080)ディスプレイ |
SoC | Samsung 1.6GHz駆動 64-bit オクタコアSoC(Exyons 7580?) |
GPU | Mali-T720 RAM |
RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB |
メインカメラ | 非搭載 |
フロントカメラ | 約200万画素 フルHD(1920×1080解像度)動画撮影対応 |
サムスンは2014年にも大型タブレットとして12.2インチの「Galaxy Note Pro」を発売していますが、こちらはその名の通り人気の高い「Galaxy Note」シリーズをそのまま大型化したような端末で、タッチペンが付属しており、背面には約800万画素のカメラも搭載されていました。
一方、Galaxy Viewはこれまでサムスンが開発してきたタブレット端末とは様子が異なり、今回の画像を見る限りではタッチペンでの操作をコンセプトとしておらず、スペック面ではリアカメラを排除しています。
サムスンは2014年に米SmartThingsを買収してIoT(モノのインターネット)を推し進めており、今年9月には家庭内でIoTの中心となる「SmartThings Hub」を発表するなど、米グーグルやアップルなどの強豪がひしめくリビングルーム市場に力を注いでいます。
サムスンが大画面タブレットを開発していると言っても特段驚くようなことではありませんが、Galaxy Viewはモバイル市場というよりリビングルーム市場に向けた新たな製品の一つなのかもしれません。
以下は、残りの流出した画像になります。
[SamMobile via Android Community]