気づきました?
火星探査車キュリオシティのセルフィー。相変わらず、無骨なのに愛くるしいですね。でも、この写真なにか変。どこか変。キュリオシティを見てから、キュリオシティの影を見ると違和感の正体がわかります。影にはあるジグザグのアームが…ない。いや、ないはずの影が…ある。カニエ・ウェスト&キム・カーダシアンの家族写真ばりに不思議です。火星のミステリー、これは一体どういうことなのでしょう。
キュリオシティがセルフィーを撮るのは、なにも「ウェーイ!」するためではありません。自身の姿を収めることで、地球のテックチームがそれを見てキュリオシティの状態を確認するのです。確認には姿全体が見えなければなりません。ヒトのセルフィーのやり方では、どこかが隠れたりフレームに収まらなかったりしてしまいます。そこで、長いアームでいろいろな角度から何枚も撮影するのです。そうして撮影された複数枚を繋ぎ合わせて作るのが、キュリオシティの特別なセルフィーなのです。
地面の影はリタッチされず、そのまま残ってしまったもの。これが、火星のミステリーの正体でした。
image by NASA / JPL-Caltech / MSSS
Ria Misra - Gizmodo US[原文]
(そうこ)