一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)は、10月19日より「作画スケジュール実態調査2015」を開始した。
【アニメ業界の現状とは? 「作画スケジュール実態調査」2014年度に続き実施の画像・動画をすべて見る】
これは、主にTVアニメで(第1・第2原画を含む)原画を担当しているアニメーターや制作進行の方々を対象としたアンケート調査。TVアニメにおける制作スケジュールの実態を調査し、制作現場の現状を把握するために行われる。
いまだに不明瞭なアニメ業界の作画スケジュール
そんな制作スケジュールの現状を把握するために行われているのが「作画スケジュール実態調査」だ。2014年10月から1年間実施され、本年も引き続き行われる。
しかしながら、昨年のアンケート投稿総数はわずか29件と少なく、業界全体の実情を把握できるデータを割り出せなかったため、発表は見送りとなっていた。今回は調査方法の変更や調査対象の拡大を行い、さらに充実した調査結果を目指している。
調査協力者は専用調査ハガキを入手し、作打ち(作画打ち合わせ)後に制作に提示されたスケジュールを、シリーズ形態や担当話数、カット数といった項目とともに投稿してもらう。
アンケート調査は毎月複数投稿することが可能となっており、投稿は毎月末に集計され、グラフ化して開示される。そして1年間の調査期間を経て、最終的にスケジュールの分布がグラフ化されるという。
「作画スケジュールが足りない」と問題視されながらも不明瞭となっている作画スケジュールの実態を明らかにするために、さらに多くのアニメーターに対し、アンケート調査への協力が強く求められている。