報道陣に公開された、故杉原千畝氏が書いたビザの原本=23日午後、岐阜県八百津町
共同通信社

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産の2017年登録を目指す国内候補に選ばれた、外交官・故杉原千畝氏が書いた査証(ビザ)の原本が23日、杉原氏の出身地、岐阜県八百津町で報道陣に公開された。

 第2次世界大戦中にナチス・ドイツの迫害から多くのユダヤ人を救い「命のビザ」と呼ばれる。普段は町役場の金庫に保管しており、国内候補に先月決まったことを受けて特別に公開した。

 公開されたのはユダヤ系ポーランド人避難民のパスポート1点。杉原氏の手書きで、発給した「昭和15年7月31日」との日付や「在カウナス領事代理 杉原千畝」との署名が記されている。