現代を生きているって素晴らしいことだと思いますが、絶滅した古代の動物を生で見れないのは大きな欠点だと思います。例えば、3700万年前に海を泳ぎ、地上をひょこひょこ歩いた約2mのペンギンとか。
現在、南極のペンギンたちは温暖化により苦境に立たされています。しかし3700万年前は、今より多くの種類のペンギンが生息していました。そのうちのいくらかは現在のペンギンと似たような見た目でしたが、それ以外は今では想像もできない姿をしていました。
特にとある一種のペンギンは、もし私たちの周りにいたら二度見するか、思わず逃げ出してしまうような姿でした。Palaeeudyptes klekowskiiの化石は二度発見され、実際の大きさはそれらを元に推測されました。どちらも全身ではありませんでしたが、それぞれから複数の翼の骨と足の骨が見つかり、それによって大体の大きさを測ることができたのです。
体のプロポーションが現在のペンギンと同じだと仮定した場合、この絶滅したメガペンギンはなんとおよそ2mの身長となります。この発見以前に最も大きかったペンギンでも約150cmで、皇帝ペンギンより約30cm高いだけでした。Palaeeudyptes klekowskiiは、他のペンギンがよちよち歩く中一際目立っていたことでしょう。また、他のペンギンよりも深く、あるいは長い時間水の中にダイブ出来ていたはずです。体が大きければ肺活量も多くなり、息つぎが必要になるまで40分は潜っていられたと考えられています。暗い水の中から、バスケットボールの選手並のペンギンが突然現れたと考えてみてください。
…やっぱり可愛いですよね、きっと。
Top image by Hannes Grobe/AWI, Creative Commons
Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文]
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