【シンガポール共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)が年内に発足させる共同体の10カ年計画「ASEAN共同体ビジョン2025」の草案が24日、明らかになった。南シナ海問題を念頭に「ASEAN主導のメカニズムによって海上の安全保障を強化する」と明記。具体策には触れていないが、一部加盟国と中国の争いを、ASEANが主体となって解決することに意欲を示している。

 ASEAN共同体をめぐっては、関税撤廃や税関手続き簡素化など経済統合に一定の見通しが立った。今後10年で政治・安保分野の統合も進め、国際社会での発言力を強化したい考えだ。

全文を表示