アイドルの武藤彩未さんのライブアルバム「Re:BIRTH〜19th Birthday Live at渋谷公会堂」が28日に発売される。アイドルがライブDVDを発売することは多いが、CDのライブアルバムは珍しい。「歌にこだわってきた」と話す武藤さんにライブアルバムや活動について聞いた。
◇ライブアルバムはチャレンジ
武藤さんは1996年4月29日生まれの19歳で、メンバーが中学3年の3月になると“卒業”するアイドルグループ「さくら学院」のリーダーである“初代生徒会長”として活躍。2014年4月23日にアルバム「永遠と瞬間」でソロアイドルとしてメジャーデビューした。
今回のライブアルバムは、今年4月29日、19歳の誕生日に渋谷公会堂(東京都渋谷区)で開催したライブの模様を収録した。「歌にこだわってきた」と話す武藤さんは「ライブはバンドの生演奏だったこともあって、ファンの方に移動中などいろいろな場面で音を楽しんでいただきたかった。チャレンジですね」と語る。
アルバムに収録されたバースデーライブの舞台は「憧れだった」という渋谷公会堂。「ステージに立った時に泣いちゃいました。すぐに気持ちを切り替えましたけど。19歳の誕生日で、ファンの方との一体感もあった。(アンコールで披露した)『明日の風』はファンのみんなと歌いたかった曲なので、みんなで歌うことができてうれしかった」と振り返る。
◇さくら学院の同期の活躍も刺激に
武藤さんの歌唱力の高さは、アイドルファンの間で話題になるほど。歌へのこだわりについて聞くと「小さい頃からずっと歌ってきたんです。松田聖子さんに憧れていて、アイドルでアーティストであるところに憧れています」と語る。「さくら学院」の活動がきっかけで「歌うことの楽しさを感じた」「ずっと歌い続けたいと思った。さくら学院の活動を通じて成長することができた」と明かす。
武藤さんは12年3月にさくら学院を卒業。ソロプロジェクトが始動した13年4月までには約1年間の“空白期間”があるが、武藤さんは「ボイストレーニングやダンスのレッスンをしていた。肺活量やパワーをつけていました」と説明。その成果が現在の力強いパフォーマンスにつながっているようだ。
また、さくら学院の“同期卒業生”には、女優として活躍する松井愛莉さんと三吉彩花さんもいる。武藤さんは同期の活躍について「刺激になりますね」と話し、「今でも一緒にご飯に行くんです。いつか3人でステージに立ちたいですね」と夢を語る。
◇新選組愛が爆発
そんな武藤さんには「新選組が大好き」という意外な一面も。新選組の話題になると「中学生の時に授業で新選組のことを知って好きになった。日本のために命を捨てて戦った。格好いいですね」「土方歳三さんが男らしくて格好いい」「京都で、新選組の衣装を着てゆかりの地を訪ねたこともあるんです」「正当派ではないけど映画『新選組 オブ・ザ・デッド』も好き」などと話が止まらなかった。
来年には20歳になる武藤さん。「早口なので、20歳にもなりますし、しっとっりしたいですね。それに、父とお酒を飲みたいですね」と抱負を語り、「目標は武道館に立つこと。土方さんのように熱い気持ちでアイドルをやっていきたい」と大きな目標を掲げていた。
<プロフィル>
むとう・あやみ。96年4月29日生まれ。茨城県出身。身長149センチ。8歳でモデルデビュー。2008年にテレビアニメ「絶対可憐チルドレン」の放送に合せて1年間限定で結成されたユニット「可憐Girl’s」にAYAMI名義で参加。10年に「さくら学院」の初代生徒会長として活動を開始し、約2年にわたってリーダーとして活躍した。13年4月にソロプロジェクトを始動し、14年4月にソロデビューアルバム「永遠と瞬間」を発表。今年12月23日には赤坂BLITZ(東京都港区)でライブ「武藤彩未 X’mas Special LIVE『A.Y.M.X.」を開催する。