東京には多くの地下鉄路線が通っています。東京都内の随所に地下鉄路線が通っています。山手線の内側ならば、最寄り駅が2つないし3つあるという場所も多いでしょう。地下鉄路線はあらゆる場所にはりめぐらされています。しかし、東京都内でも、皇居の下には地下鉄の路線は通っていません。これはなぜでしょうか?
皇居の下には地下鉄路線が通っていません。例えば半蔵門線は永田町を北に進み、皇居の西にある半蔵門を通り、北へ進んだ線路は九段下、神保町を通って、さらに皇居を回りこむように大手町へ至ります。半蔵門駅から大手町駅を皇居の下をまっすぐ通った方が近道ですが、そうなってはいません。これはなぜでしょうか?
皇居の下を地下鉄が通らない理由は、ひとつにはテロ対策があると言われています。東京の地下鉄路線は、避難経路は駅しかありませんが、換気口などは定期的に設置されています。皇居の下を通ることになれば、皇居の敷地内にも換気口を設置する必要があります。警備をかいくぐって、その場所がテロに使われる危険性もあるため、通れないようになっています。
さらに、皇居の内部には皇族と、関係者しか滞在していません。皇居の下を地下鉄が通ったとしても、皇居の敷地内に駅を設置するメリットがありません。前述の、地下鉄半蔵門線も、九段下駅や神保町駅などは、他の路線との乗り換えができる場所になっています。そうした駅と接続していった方が、地下鉄の運用として便利ということもあるでしょう。
東京には多くの地下鉄路線がはりめぐらされています。しかし皇居の下には地下鉄が通っていません。その理由としては、テロ対策があるといわれています。さらに、皇居内に駅を設置したとしても利用する人がいないため、メリットがないという理由も考えられます。