【ソウル時事】韓国の拉致被害者家族でつくる「拉北者家族会」の崔成竜代表は26日、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(拉致当時13歳)が拉致された直後から3〜4年間、韓国人拉致被害者と共に、平壌の工作員訓練施設「以南化環境館」にいたとの情報を明らかにした。

 めぐみさんは1977年11月に拉致され、崔氏によると、その直後から80年代初めまで以南化環境館で暮らした。同施設には、77〜78年に韓国で拉致された当時高校生の李民教さんや、めぐみさんの夫となる金英男氏らも共に生活していたという。思想教育などを受けていたとみられる。

 以南化環境館は平壌市竜城地区にあり、韓国社会に適応する訓練などを行い、工作員を養成する施設とされる。