国連の潘基文事務総長
共同通信社

 【ニューヨーク共同】国連の潘基文事務総長は、国連創設70年を迎えた今年、世界ではシリア内戦による難民増加など人道危機がかつてなく高まっており、国際社会は「回顧でなく(解決への)行動の年とすべきだ」と訴えた。25日までに創設70年に合わせた共同通信の書面インタビューに答えた。

 シリアだけで数百万人が国外に脱出している難民問題に関連し、潘氏は幼少時に朝鮮戦争で避難民となった経験に触れ、今も多くの人にとり「国連は希望の象徴だ」と強調。資金不足に陥っている難民対策などの人道支援で日本に一層の指導力を求めた。