セリエA第9節が25日に行われ、日本代表MF本田圭佑が所属するミランとサッスオーロが対戦した。
不振を抜け出せないミランはシニシャ・ミハイロヴィッチ監督の解任も噂されており、ホームで迎えるこの一戦は勝ち点3が必須といえる。21日に行われたインテルとの親善試合には先発出場した本田だったが、リーグ戦では4試合連続でスタメンを外れた。一方、16歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマがセリエAデビューを果たしている。対するサッスオーロは4勝3分け1敗と好調。首位フィオレンティーナと勝ち点差3の5位につけている。
ミランは19分、左サイドからスローインを入れると、DFがクリアしたボールをジャコモ・ボナヴェントゥーラが胸トラップから右足のボレー。強烈なシュートがゴールを脅かしたが、わずかに枠の左に外れた。すると31分に試合が動く。右サイドでDFをかわしたアレッシオ・チェルチが裏に抜けだしたカルロス・バッカにスルーパスを通すと、GKアンドレア・コンシーリがエリア内でバッカを倒してしまい、ミランにPKが与えられた。さらにファールを犯したコンシーリは一発退場となってしまう。このPKをバッカが自ら決め、ミランが先制に成功した。
互いになかなかチャンスが作れない展開が続いた試合は、ミランがPKによる1点に加え、数的優位に立って前半を折り返す。
後半に入り52分、サッスオーロがワンチャンスをものにする。エリア手前右で得たFKをドメニコ・ベラルディが左足で直接狙うと、弧を描いたシュートがゴール左隅に吸い込まれた。追いつかれたミランは60分、アンドレア・ポーリを下げてルイス・アドリアーノを投入。さらに70分にはユライ・クツカとの交代でアンドレア・ベルトラッチをピッチに送り出す。
79分、パスを繋いで攻め上がったミランはエリア外左で受けたバッカが右足でミドルを狙ったが、シュートは枠の右に外れてしまい勝ち越しゴールには至らない。83分にもボナヴェントゥーラがゴール正面からミドルシュートを放ったが、GKががっちりとキャッチした。それでも86分に勝ち越しゴールが決まる。右からのCKにゴール前でL・アドリアーノが合わせ、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。直後の89分、ミランはチェルチに代えて本田を投入した。
試合はこのまま2-1で終了。前半のうちに数的優位に立ったミランが苦しみながらも4試合ぶりの白星で勝ち点3を獲得した。
次節、ミランは28日にホームでキエーヴォと、サッスオーロも同日にホームでユヴェントスと対戦する。
【スコア】
【得点者】